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【質問 No. 25704】 ネイティブの方の慣用表現の認識について ムラマツ 2024-10-08 16:02:32
 いつもご丁寧な回答、ありがとうございます。今回は、本場の方には慣用表現がどのようにみえているのか、が気になったので、質問させていただきます。

 まず慣用表現という言葉が正しいのか自信がないのですが、「beat around the bush」→「遠回しに言う」や、「as it is」→「現状では」など、英語からの直訳ではない和訳が充てられている表現が、多くあるかと思います。

 こういった表現をネイティブの方は、どのように見ているのでしょうか。

 例えば、「beat around the bush」を初めて見たり、聞いたりしたネイティブの方は、「beat around the bush」を「一つの塊」として、「遠回しに言う」とわかるのでしょうか。それとも、「動詞+前置詞+名詞」のようにして、「『茂みの周りをたたく』ということは、『遠回しに言う』ということだな」のように、単語ごとの意味を、別々に見ているのでしょうか。

 日本では、「猿も木から落ちる」という言葉は、初見の日本人にとって、「熟練者でも失敗することがある」という意味だと気づくのは、難しいと思います。(会話の流れや、当人の年齢などによっては、十分可能かもしれません)英語も、これと同じなのでしょうか。

 要領を得ない質問で恐縮ですが、ご回答のほど、よろしくお願いいたします。


【回答】
 個々の単語の意味からは、全体の意味が類推できない語句や表現を「イディオム、慣用表現、成句、熟語」などと言います。例えば、give up は「諦める」、give in は「屈服する」などの表現は、個々の単語の意味からは、何のことか、見当がつきませんが、ネイティブの方は、言葉を学んでいく過程で、身につけていくものなのです。

 一方、諺や、喩え、などから生まれたものについては、おっしゃる通り、例えば、beat around the bush などは、単語から得られる意味は、「藪の周りを叩いて、獲物を駆り立てる」という語句の意味から、それがよく使われる場面や、学習などによって、「遠回しに言う、相手に探りを入れる」といった意味を、獲得していくのです。日本語の「猿も木から落ちる」という言葉にしても、Even monkeys fall from a tree. という意味のほかに、おっしゃるように、「熟練者でも、失敗することがある」という意味を理解できるようになるまでには、学習や経験によって、身につけていくものなのです。英語学習者にとっては、手強い相手ですが、この種の慣用表現は、イソップ物語や、聖書などの勉強によって、強化することが可能なのです。英語学習の大事な側面なので、私は、英語の諺や、イソップ物語、聖書などの勉強を勧めております。



【質問 No. 25703】 関係代名詞の起源について ムラマツ 2024-10-08 10:04:16
 あるテキストで、関係代名詞について、次のように説明していました。

 「関係代名詞は、『普通の文』を、『名詞を説明する説明文』に変えるために使う言葉である」

 さらに、「an employee of the company (   ) I put my confidence in」という英語で、関係代名詞を、(   ) とすると、「I put my confidence in」が説明している単語は「an employee」と「the company」の2通りあるので、関係代名詞も「which」と「who, whom」を使うと説明が続きます。

 関係代名詞の用法や意味は、理解できているつもりですが、関係代名詞を、なぜ、、「which」や「who」のような、、「疑問詞」でも使える単語にしたのでしょうか。

 テキストでも (   ) と例えられているので、別の単語でもよかったのではないかと思いました。今では、この単語で慣れているので、文中に登場しても、なんとも思わないのですが、習った当初は、疑問詞なのに、別の使い方もして、ややこしいな、と思ったことがあります。


【回答】
 人間が言葉を使って会話をするようになる前は、名詞や、動詞を、単独で、放っていたのではないか、と思われます。それを体験できるのは、赤ちゃんが言葉を覚えている過程を考えると、わかります。最初は、名詞や、動詞を、口にしているますが、やがて、名詞と動詞を組み合わせた「文」の形にすることを覚えます。そうして覚えたものが、主語と動詞を備えた正式の「文」Sentence になるわけです。

 最初のうちは、子供の言葉の中に、関係代名詞が使われることは、ほとんどありませんが、やがて、2つの文を、一つの文として、繋ぐことで、複雑な意味を伝えることができることに気づきます。それが、and や、but といった「等位接続詞」などですが、やがて、if や、when といった「重位接続詞」を使うようになり、最後に、2つの文を、関係代名詞を使って、組み合わせることを学ぶのです。これは、かなり長い時間がかかることと思われます。いずれにしても、関係代名詞を使った文を作るようになった時に、最初に思い出すのが、人を受ける関係代名詞には、who を使い、物を受ける関係代名詞には、which を使うことなどを覚えるのです。それは、元々、人類が、先行詞に最も相応しい代名詞として、人には who を、物には which という風に、使い始めたことによるので、なぜそうなのか、については、答えることが難しいです。そのように、なっていった、としか言いようがありません。

 言葉というものは、このようにして出来上がるものだ、という風に、理解してください。語順なども、民族によって、異なりますが、世界には 「S V O 型」の文と、「S O V 型」の文と、「V S O 型」の文がありますが、英米人は、前者の文型で、日本人は、後者の文型という風に、世界の言語は、分かれています。これらも、自然発生した物で、理屈はないと思います。



【質問 No. 25702】 分詞構文の用法について ムラマツ 2024-10-08 09:32:02
 英文内に出てくる分詞構文が「文修飾」なのか、「動詞修飾」なのかの判別が、わかりません。

1. There being a curve in the road, you cannot see her house from here.

 上記の英文が登場するテキストでは、「There being a curve in the road,」が文修飾の分詞構文(理由を表している)として解説されています。意味は「道が曲がっているので、ここから彼女の家は見えない」です。

2. Having been studying since school finished, she didn't answer the telephone.

 上記の英文も、前の英文と同じテキストで、「Having been studying since school finished,」が「動詞修飾」の分詞構文(理由を表している)と説明されています。意味は「彼女は、学校が終わってから、ずっと勉強していたので、電話にでなかった」です。

 上記の2文とも、「理由」を表していることはわかりますが、1文目が「文」を修飾して、2文目が「動詞」(didn't answer)を修飾しているという区別がつきません。私には、両方とも「動詞修飾」にしか見えないのです。1文目は「見えない理由」を、2文目は「出なかった理由」が書いてあるように見えます。

 文修飾と、動詞修飾を文法的、意味的に判断する方法を、教えていただきたいです。

※補足: 同書内の例文では、独立分詞構文の場合は「文修飾」、通常の分詞構文の場合は「動詞修飾」の傾向があります、とありますが、関係あるのでしょうか。


【回答】
 通常、分詞構文は、「副詞節」の働きをする「従属節」なので、主節全体の、特に、動詞を、修飾していると考えるのが、一般的です。ご質問の 1. も、2. も、同じ働きをしているので、動詞修飾か、文修飾か、は関係ありません。また、分ける必要もありません。


【質問 No. 25701】 「閉まるな!」を、英語でどう言うか? a student 2024-10-08 09:09:05
 お願いします。

 映画「インディ・ジョーンズ(レイダース/失われたアーク)」を観ていて、疑問に思ったことを質問します。逃げようとしている時、前方の出口のドアが閉まり始める場面があります。脱出できないと、囚われの身になってしまいます。こういう時、ドアに向かって"Don't close!"と言えますか? 「閉まるな!」と言いたい場合、英語ではどう言うのかとふと思いました。


【回答】
 「閉まるな」と言う時、誰に向かって言うかによって、言い方は変わると思います。Hey, don't close the door on me. 「おい、ドアを閉めることを、やめてくれ」とは、相手に向かって言う場合で、ドアそのものにむかって、「ドアよ、閉まるな」と言う場合は、Don't close! とだけ言うと思います。


【質問 No. 25700】 比較級の英文和訳について nod 2024-10-08 09:01:51
 ご教示を、頂きありがとうございます。

 以下の英文は、下のサイト(ニクソン大統領の退陣演説)の9段落7行目にある英文です。

 No man or no woman came into this Administration and left it with more of this world's goods than when he came in.

 この英文の和訳が分かりません。どうか、ご教示頂きたく存じます。

 (https://www.historyplace.com/speeches/nixon-farewell.htm)


【回答】
 ご質問の英文の意味は、「男にしても、女にしても、この政権に入ってきて、立ち去る時に、入ってきた時よりも、この世の品物を、より多く持ち出した者は、一人もいません」ということで、この政権を支えてくれたスタッフたちは、誰一人、入ってきた時よりも、多くの物を持ち出した者は、一人もいませんでした、ということのようです。皆、清廉潔白な人たちでした、ということでしょう。


【質問 No. 25699】 as ~ as の意味について しゅうた 2024-10-07 13:41:07
 お世話になります。

 Many sweets also appear on the list, such as the American classic peanut butter and jelly sandwich, or "PB & J" as it’s affectionately known <as>(→削除).

 この文における as は、比較なのか、なにを表しているのでしょうか?


【回答】
 ご質問の英文の意味は、「リストには、例えば、アメリカの古典的なピーナッツとゼリーサンドウィッチ、即ち、親しみを込めて、“PB & J”として知られているような、多くのスイーツも載っています」ということで、as it's affectionately known とは、「親しみを込めて知られているような ~」という意味で、この as は、as you know 「ご存知のように」などにおける as と同じもので、「擬似関係代名詞」などと呼ばれています。なお、最後の as は、何かの弾みで、つけられたもので、as it is known などの熟語には、無関係なので、削除してください。


【質問 No. 25697】 through which について Pixy 2024-10-06 16:21:23
 お世話になります。

 The series of changes through which this completion is effected is one of marvellous complexity.

 上記の文の構造が分かりません。どうかご指導、宜しくお願いします。


【回答】
 ご質問の英文の意味は、「この完成に影響を与える一連の変化は、驚くべき複雑さのものです」ということで、through which とは、「それを通じて(この完成が影響を受けた、その完成)」という意味で、This is the narrow road <through which> you can get to your destination. 「これが、あなたが目的地に達することができる狭い道です」の例に見られるように、which の先行詞は、the narrow road で、through which で、「その道路を通って」という意味の関係代名詞なのです。文章全体の構造は、[The series of changes through which this completion is effected](S) is(V) [one of marvelous complexity](C). という3つの要素からなる「第2文型」となります。


【質問 No. 25696】 「as a British woman married to an American man」の「married」について ムラマツ 2024-10-06 15:43:31
「as a British woman married to an American man」

 上記の英語は、あるテキストに登場するもので、意味は、「アメリカ人男性と結婚したイギリス人女性として」となっています。

 解説では、「married 〜」は「〜 woman」を修飾する分詞句と書いてあり、私も、分詞句で修飾していることは理解しているつもりです。しかし、なぜ、「married」と「過去分詞」になっているのかが、よくわかりません。

「as a British woman married to an American man」は関係詞を使うと、「as a British woman <who was> married to an American man」となると思います。これは「アメリカ人男性と結婚されたイギリス人女性として」という意味ではないのでしょうか。

「結婚した」と能動態なのであれば「as a British woman <marrying> to an American man」となるのかなと思い、質問させていただきました。

 また、上記の英語で、「married」と「marrying」で、文法的、意味的に、どうなるのでしょうか。

 ご回答、よろしくお願いいたします。


【回答】
 ご質問の as a British woman <married> to an American man の married とは、who is married の who is が省略された形なのです。英語では、「私は、アメリカの男性と結婚しています」を、I <am married> to an American man. という風に、「状態を表す」現在形の「受け身形」で表現するのです。ですから、as a British woman <marrying> to an American man. とは言いません・


【質問 No. 25695】 過去完了進行形と、仮定法過去完了について kazu 2024-10-06 15:28:54
@ had been doing(過去完了進行形)
A would have been doing (仮定法過去完了進行形)

 @ と、A を、理解して、使えるようになりたいので、教えて頂けますか?

 よろしく、お願いいたします。


【回答】
@ 「過去完了進行形」とは、以下の例に見られるように、ある過去の時点まで、進行していたことを表します。

 I <had been studying> English until one o'clock last night.
 「昨夜は、一時まで、英語を勉強していました」

A 「仮定法過去完了進行形」とは、過去のある時点までの進行状態を、仮定のこととして表します。

 If I knew that I would go to study in America, I <would have been studying> English much harder.
 「もしも、私が、アメリカ留学をすると知っていたら、英語の勉強をもっと熱心にしていただろうに」



【質問 No. 25693】 Unlike の使い方について yomei 2024-10-06 15:02:05
 前回のご回答、ありがとうございます。今回も、よろしくお願いします。

1. You didn't cry <unlike> other babies.

という英文がありました。「他の赤ちゃんと違って、あなたは泣かなかった」という意味だと思います。

2. You didn’t cry <like> other babies.

とした場合も、「他の赤ちゃんのように、あなたは泣かなかった」と訳せると思います。そうすると、1. の unlike と、2. の like で、同じ意味の訳になってしまいます。ただ、これは、日本語のわかりにくいところで、良く考えると、この文だけでは、他の赤ちゃんが泣いていたのか、泣いていなかったのかわかりません。

 上記の通り、日本語では同じ言葉で、両通りの状況が表現出来るので、迷う事はない(英語を学べば学ぶほど、日本語恐ろしい、、、と、自分では思っていますが。。。)、英語の時は、unlike  と like、どっちだっけ?と迷ってしまう事があります。パッと判別できる思考法のコツ等ありますか?

 言いたい事の逆だと unlike, 同じだと like と考えるようにはしていますが、日本語脳に引っ張られ、困惑する時があります。もし、アドバイスありましたら、よろしくお願いいたします。


【回答】
1. の意味は、「あなたは、他の子供とは異なり、泣きませんでした」ということで、他の子供は泣いたものだが、あなたは、泣かなかった、となります。

2. の意味は、「あなたはは、他の子供と同じように、泣かなかった」ということで、他の子供も泣かなかったが、あなたも、泣かなかった、ということになります。

 違いの決め手は、unlike ~ とは「~ とは異なり、~ とは反対に」という意味であるのに対して、like ~ とは、「~ と同じように」という意味で、両方とも同じだった、ということです。



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