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【質問 No. 24557】 構文について うるとらQ 2024-04-13 06:03:22
 先生、前回は、非常に分かりやすい御解答、ありがとうございました。今回は、以下の英文について、特に、最後の一文について、教えて頂ければと思います。

 (ちなみに、この英文は、Hannah Arendt の  EICHMANN IN JERUSALEM の一節で、書かれたのは、1960年代です。一段落がかなり長いのですが、前後の文を付けると、以下のようになります)

 In view of the scrupulous fairness of all technical arrangements for the trial, it is among the minor mysteries of the new State of Israel that, with its high percentage of German-born people, it was unable to find an adequate translator into the only language the accused and his counsel could understand. For the old prejudice against German Jews, once very pronounced in Israel, is no longer strong enough to account for it. Remains as explication the even older and still very powerful ‘Vitamin P,’ as the Israelis call protection in government circles and the bureaucracy.   

 最後の文では、動詞が先頭に来ている倒置構文でしょうか? 私は、初めて目にする英文なのですが、珍しくはないのでしょうか? 前の as と、後の as につながりがあるのかとも思ったのですが、どうも良く分かりません。the even older and still very powerful ‘Vitamin P,’ の部分が「主語」ではないかと思うのですが・・・。

 何とぞ、よろしくお願い致します。


【回答】
 ご質問の部分の英文の意味は、「説明として残るのは、イスラエル人が政府関係者や官僚組織の保護と呼んでいる、依然として非常に強力な‘ビタミンP’である」ということで、これは、ドイツ生まれのユダヤ人が多い中で、この裁判のために、適切な通訳者が見つからなかったことが謎の一つとされていることの説明としての言葉で、その理由は、イスラエル国に、当初から強力な力を持っていた政府関係者や官僚が、見張る中での難しさだったのだろう、としているわけです。

 おっしゃる通り、この英文の主語は、the even older and still bery powerful 'Vitamin P' ... で、Remains は、その述語動詞ということになります。この文は、一見すると、主語・動詞が逆転しているので、「倒置文」とも取れないことはないのですが、正式の倒置文ならば、[As explication](M) remains(V) [even older and ... 'Vitamin P' ...](S). となるはずですが、ドイツ生まれの米国人だった筆者の Brendt 女史の、まだ、ドイツ語の影響を受けた英語だったことから、各所にドイツ語訛りのような構文が、散見されるのです。



【質問 No. 24556】 【質問 No. 24555】 but の用法について(再再度) うるとらQ 2024-04-12 13:49:02
大変丁寧な御返事で、非常に有難く思いました。ちなみに、この英文は、19世紀の半ばくらいに書かれたものです。

 Even so much I will not in this place venture with regard to <fairytale>(→the fairytale), for my long past work in that kind might but poorly <instance>(→instance or illustrate) my now more matured judgment.

 そうしますと、but poorly を、「貧弱ではあるが」と訳しても、不自然ではないわけで、but に「副詞」として only の意味があるのも、なるほどと、腑に落ちました。本当に勉強になりました。有難うございました。


【回答】
 ご質問の英文は、調べた結果、スコットランドの小説家・詩人で、George MacDonald (1824-1905) が書いた "The Fantastic Imagination" というタイトルの作品からの引用であることがわかりました。文脈を明らかにするために、ご質問の英文を含む段落全体を引用しますと、以下のようになっています。これだけの文脈があれば、かなり、全体像が掴めることになるのです。

 Many a man, however, who would not attempt to define a man, might venture to say something as to what a man ought to be: even so much I will not in this place venture with regard to the fairytale, for my long past work in that kind might but poorly instance or illustrate my now more matured judgment. I will but say some things helpful to the reading, in <right-minded>(→a right-minded) fashion, of such fairytales as I would wish to write, or care to read.

 その上で、最初のご質問を見直してみますと、「私は、それほどまでのことを、おとぎ話に関して、ここで、敢えて冒険的に述べる気はありません。何故なら、私のこの種の過去の作品を読めば、私の現在の、より成熟した判断を、僅かながらでも、例証することになるかもしれないからです」となります。全体を知ってからの訳は、このようにわかりやすいものとなることが、わかっていただけたと思います。(なお、この英文は、19世紀に活躍した人の作品なので、現代英語とは、可成り異なるところがあり、英語の勉強には、必ずしも、最適と言える品物ではありません)

 今後、質問をされる際の、参考になさっていただけたら、幸いです。



【質問 No. 24555】 but の用法について(例文の追加) うるとらQ 2024-04-12 06:54:48
 前回は、不完全な例文で、大変失礼しました。全文は、以下の通りです。ご教示頂いた解釈で、前後の論理関係は、スッキリ致しました。有難うございました。

 Even so much I will not in this place venture with regard to fairytale, for my long past work in that kind might but poorly instance my now more matured judgment.


【回答】
 このように、全文を示していただくと、解釈が楽になります。それにしても、この英文は、通常の英文と比べて、非常に古風な表現と構文が使われています。全体の意味は、大体、次のようになります。「たったそれだけでも、私は、ここで、おとぎ話について、これ以上の冒険をいたしません。何故ならば、私の長い過去のこの種の仕事が、今の私のより成熟した判断を、わずかでも、示していると思われるからです」 このように、for が because の意味で使われていることなど、前回の省略文では、わかりませんでした。


【質問 No. 24554】 前置詞が省略されている? Mia 2024-04-12 06:42:22
 2つ目の質問です。「基礎と完成: 新英文法」の「名詞の用法:形容詞的用法として、名詞/代名詞を修飾」という項目についてです。

1. When I was a boy <your age>, I did not do such things.
2. I have a book <the same color> as this.

 当該項目には、上のような例文が載っており、「名詞が、名詞、又は、代名詞を、後ろから修飾する」とあります。 これは、前置詞が省略されているのでしょうか? 上の例文で言うならば、1. については、your age の前に、2. については、the same の前にあったはずの前置詞が、省略されているのでしょうか? それとも、前置詞が省略されていると考えるのは、全くの検討違いなのでしょうか? 教えて頂きたいです!


【回答】
1. の意味は、「私が、あなたの歳の少年だったときは、そのようなことはしなかった」ということで、2. の意味は、「私は、これと同じ色の本を持っています」ということですが、それぞれ your age と、the same color とが、直前の名詞を修飾しています。これは、おっしゃる通り、これらの名詞が「形容詞」として使われているわけで、「年齢」や、「色」などを表す言葉に特徴的な表現ですが、英語では、一般的に、「of + 抽象名詞」 = 「形容詞」、という語法があり、それにしたがったもので、特に「色」や「年齢」などの前では、of が省略されることが多いのです。


【質問 No. 24553】 形容詞的の前置用法と、後置用法について Mia 2024-04-12 06:24:46
 形容詞的が、名詞を前から修飾する場合と、後ろから修飾する場合について、疑問があります。

1. a stone bridge
2. a bridge of stone

 上記の 1. と、2. の表現に、意味的な違いはありますか? また、違いが存在する場合は、どのような違いが存在するのでしょうか?


【回答】
 1. の表現は、形容詞が名詞を前から修飾する「前置用法」で、2. の表現は、形容詞が名詞を後ろから修飾する「後置修飾」である、という違いにすぎません。両方とも、「石で作られた橋」という意味で、形は違いますが、意味は、ほとんど同じです。


【質問 No. 24552】 英文要約添削依頼(解答) zoro 2024-04-12 09:31:45
 先生、昨日も、ありがとうございました。最近、大分要約に慣れて来て、大分早く書けるようになって来ています。本当に、いつもありがとうございます。

原文: Electronic waste, or e-waste, is a growing problem worldwide. As technology advances and consumers demand the latest gadgets, the amount of discarded electronic devices is increasing at an alarming rate. Proper management of e-waste is crucial to minimize its impact on the environment and human health.
 Recycling e-waste can have numerous benefits. Many electronic devices contain valuable materials such as gold, silver, and copper, which can be recovered and reused. This not only conserves natural resources but also reduces the need for mining, which can have negative environmental consequences. Additionally, recycling e-waste helps to reduce the amount of toxic substances, such as lead and mercury, that end up in landfills and can contaminate soil and water.
 However, the current state of e-waste management leaves much to be desired. A significant portion of e-waste is exported to developing countries, where it is often processed in unsafe and environmentally harmful ways. Workers in these countries, including children, are exposed to hazardous substances as they dismantle electronic devices without proper protection. Moreover, the lack of strict regulations and enforcement in these countries allows for the improper disposal of e-waste, leading to the release of toxic chemicals into the environment.




【回答】
[解答](要約) With a huge amount of <Electronic>(→electronic) waste accumulating in the world, <It>(→it) is inevitably necessary to handle e-waste <Properly>(→properly) for <environment>(→the environment) and human health. To protect <environment>(→the environment), there is a benefit in recycling e-waste since such throwaways can be reused as resources and can reduce the <amount>(→number) of toxic substances it produces. However, preserving e-waste entails risks. For example, developing countries import e-waste, but it makes their <inhabit>(→inhabitants) exposed <danger>(→to danger). Moreover, the reason why these countries are exposed to harmful substances is <lack>(→the lack) of rules and regulations.

 本日も、よろしくお願い致します。
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[回答](感想) 要約は、非常によく纏まっています。しかし、英文中に、不適切に「大文字」が使われているのが気になります。また、environment には、常に the がつくことを覚えてください。さらに、the lack of rules などにおける the の用法に注意してください。of rules という風に、後ろから「限定」された名詞には、必ず「限定詞」の the がつくことも、忘れないように!



【質問 No. 24549】 [質問 No. 24546]の回答について 香炉峰 2024-04-11 17:07:55
 先程は、「質問 No. 24546」 へのご回答をいただき、ありがとうございました。

 The special offer is perfect for hotels, retailers, or anywhere hangers are used extensively.

の中の anywhere hangers are used の副詞節は、perfect を修飾している、ということですね。

 ありがとうございました。


【回答】
 ご質問の英文の構造は、The special offer is perfect for [hotels, retailers, or anywhere hangers are used extensively]ということですから、カッコ内の hotels, retailers, or anywhere hangers are used extensively は、3つとも、前置詞 for の「目的語」となっているのです。したがって、anywhere hangers are used extensively は、「名詞句」となります。


【質問 No. 24548】 had の主語となる部分は、どれか? ab 2024-04-11 16:59:27
 こんにちは。いつも、ご回答を、ありがとうございます。とある英文を見ていて、疑問に思ったことがあります。

 When I was making mine by modifying existing standard <capos>(→capos, I) had to use some of the rubber I cut off to shift the pressure point on the back clasp.

 この英文は、ギター(?)のカポタストというパーツの改造について、話されてると思うのですが、この文中で使われている had の主語は、どこなのでしょうか?


【回答】
 ご質問の英文の意味は、「私が、既存の標準的カポを改造して、自分のカポを作っている時、私は、バックスラップの圧力を変えるために、私がすでに切り取ったゴムの一部を、使用しなければならなかった」ということで、この英文には、capos の後に、コンマと I が抜け落ちたものと思われます。When <I> was making ..., と、I が従属節の主語になっているので、主節の主語も、<I> となるべきと、考えるのが、自然です。おそらく、原文上での、ミスプリと思われます。


【質問 No. 24547】 Not if ... について キャンディー 2024-04-11 16:33:47
 You don’t need to read the reviews of that kind of movie. Not if you’ve seen any of the others.

 上記の文ですが、評判の悪い映画についての会話中の一部で、「あの手の映画のレビューなんか、読む必要はないよ。シリーズのほかの作品を見たことあるのならね」という訳が付けられています。そこで、not if が果たしている役割をお伺いしたいです。If だけでも、ニュアンスが成立しているように思うのですが・・・。


【回答】
 ご質問の英文の意味は、「あなたは、この種の英語の評論など読む必要はありません。もし、あなたが、すでに他の評論を読んでいるなら、不必要です」ということで、Not は、前の文の「否定」を繰り返したものです。例えば、Do you think I should read his other works, too? 「あなたは、私が、彼の他の作品も読むべきだと思いますか?」に対して、「もしも、彼のその本を読んでしまったなら、その必要はありません」と言いたいなら、<Not> if you have read the book. という風に、Not だけで、前の否定文を繰り返す必要がなくなります。


【質問 No. 24546】 前置詞と関係副詞の関係について 香炉峰 2024-04-11 16:13:14
 木村先生、本日も、よろしくお願いいたします。

 The special offer is perfect for hotels, retailers, or anywhere hangers are used extensively.

という文がありますが、for と anywhere の関係を、ご教示ください。上記の文では、for の目的語が anywhere のようになっている、と思うのですが、文法上は、関係副詞であるかと思いますので、質問させていただきました。

 よろしく、お願いいたします。


【回答】
 ご質問の英文の意味は、「この特別提供品は、ホテルや、小売店、或いは、ハンガーが頻繁に使われるところなら、どこでも最適です」ということで、is perfect for ~ とは「~ にとって、完璧です」という意味になります。また、anywhere とは、at any place in which ... と書き換えることができ、「... するところなら、どこでも」という意味の「複合関係副詞」なのです。


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