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【質問 No. 24503】 英文解釈について よしこ 2024-04-07 10:30:13
 If you now show him a piece of white paper in the corridor and ask how large it is, his reply will be influenced by any suggestion you make as to what the piece of paper may be. If you tell him that the particular piece of paper is a business card, he will say that it is quite (    ). Show him the piece of paper at the same distance and tell him that it is a large envelope, and he will say that it is (    ).

 これは、神戸大学の過去問(空所補充問題)からの抜粋ですが、(    )には、選択肢として、near もしくは、further away のどちらかが入るのですが、模範解答には、最初の (    )には near が、2つ目の(    )には  further away が入る、となっています。ただ、私は、その逆のように思えてなりません。

 ご解説、お願いいたします。


【回答】
 折角ですが、私には、見当のつかない問題です。何度読み直してみても、カッコに near や、further away が入ることが、理解できません。ものを見せて、近いか、遠いかを聞いているのでしょうか? もし、そうであるなら、おっしゃる通り、business card なら、小さいので、遠くに感じられるし、封筒なら、大きいので、近くに感じられると、思います。質問者と、同じ気持ちです。


【質問 No. 24502】 否定語の no について 匿名希望 → ニックネームで! 2024-04-07 10:17:23
 「嵐が丘」の一節に、次の英文がありました。

 "He quite deserted! we separated!" she exclaimed, with an accent of indignation."Who is to separate us, pray? They will meet the fate of Milo! Not as long as I live, Ellen---for no <motal>(→mortal) creature."

 これは、キャサリンが、ヒースクリフについて語っている場面です。he は、ヒースクリフで、I は、キャサリンを指します。そこで、質問ですが、for no mortal creature を、訳文では、「この世のいかなる人間のためにでも」となっています。no があるのに、なぜ、肯定的な訳になるのでしょうか。


【回答】
 「嵐が丘」(Wuthering Heights)は、E. Bronte(1818-1847) の小説で、1847年の作品なので、今から見ると、随分と古い時代の英語で書かれており、現代英語の用法とは、異なる面が多々あります。日本で言えば、森鴎外(1862-1922)や、二葉亭四迷(1864-1909)などが生きた時代の作家と、似たり寄ったりの作家で、いずれも、今から見ると、古風な言葉で書かれていました。そういうことから考えると、「嵐が丘」を、英語学習のために読むことは、あまり進められることではないのです。

 その上で、ご質問の英文を訳してみますと、「『彼は、完全に逃亡し、私たちは、別れたのです』と、彼女は、怒りの抑揚をつけて、叫んだ。『誰が、私たちを引き裂いたと、言うのか、どうか教えてほしい。そんなことを言う奴らは、古代ギリシャの英雄ミロの運命を辿ることになるぞ! エレンよ、私が生きている限り、そんなことはあり得ないのだ、人間以外の生き物(=神様)にかけて、誓うよ!」となるでしょう。

 これで見ると、for no mortal creature とは、「死ぬことのない、生き物にかけて」という意味で、no mortal で「mortal ではない」という構造になっているのです。



【質問 No. 24501】 which の先行詞について おまめ 2024-04-07 06:46:00
 いつも、お世話になっております、いつも、丁寧な回答を、ありがとうございます。本日は、which について、質問をさせて頂きます。

 The average cat's reaction time is approximately 20-70 milliseconds, which is faster than the average snake's which is 44-70 ms! The average human reaction time is about 220 ms.

 拙訳: 「猫の平均的な反射速度は、おおよそ20ミリ秒から70ミリ秒なのですが、これはヘビの44ミリ秒から70ミリ秒という反射速度を上回る数字です。人間の平均的な反射速度は、約220ミリ秒ほどになります」

 ..., which is faster than the average snake's which is 44-70 ms! の部分について。最初の which の先行詞は直前の文全体、もしくは、approximately 20-70 milliseconds の部分であると、認識をしているのですが、2番目の which の先行詞が分かりません。Snake’s <reaction time> which is 44-70 ms! のように、reaction time が省略されているのでは? と考えたのですが、先行詞が省略されることは、あり得るのでしょうか?

 どうぞ、よろしくお願いいたします!


【回答】
 ご質問の最初の which の先行詞は、approximately 20-70 milliseconds で、2番目の which の先行詞は、the average snake's (reaction time) です。snake's は、この場合、I - my - me - mine の mine に当たる「独立所有格」なので、reaction time を省略したわけではないのです。意味は、勿論、「平均的ヘビの反射速度」ということです。


【質問 No. 24500】 英文の解釈について ab 2024-04-07 06:33:32
 いつも、回答をいただき、ありがとうございます。英文の解釈について、2つ、質問があります。

1. Photographer and videographer, leading the FNS.

2. With over 25 years of experience in combat zones, Toru has covered Cambodia, Timor-Lest, Afghanistan, Lybia, Iraq, Syria, and Ukraine.

1. について、ここで使われている、leading は、前の名詞句を後置修飾してると思うのですが、カンマをつける意味は、あるのでしょうか?

2. この英文の訳は、「25年以上に<わたる>(→わたって)、戦地での経験を伴って、とおるはカンボジア、ティモール、アフガニスタン、リビア、イラク、シリア、そしてウクライナを取材してきました」でよいのでしょうか? withの訳し方が難しいです。


【回答】
1. の意味は、「FNS を牽引する写真家とビデオ写真家」ということで、コンマをつけた理由は、leading が、両方に掛かることを目的としたためです。コンマをつけないと、leading は、videographer だけに掛かると誤解されます。
2. の意味は、「戦争地域で25年以上の経験を持った享(とうる)氏は、これまでに、カンボジア、東チモール、アフガニスタン、リビア、シリア、及びウクライナを、取材してきた」ということで、with ~ で、「~ を持って、~ をしながら、~ なので、~ の状態で」といった意味を表す「付帯状況」の「副詞句」を作る前置詞なのです。He was sitting on the bench <with a pipe in his mouth>. と言えば、「彼は、パイプを加えて、ベンチに腰掛けていた」という意味になります。



【質問 No. 24499】 Tommy 単数か、複数扱いか 2024-04-07 06:10:37
 木村先生、いつも、お世話になっております。

1. All I need is love.
2. All he said was true.

 上記の英文は、いずれも、主語が All ですが、is や、was で受けています。All でも、「単数扱い」にしているという事なのだ、と思いますが、例えば、

3. All he said were true.

のようにするのは、誤りなのでしょうか? また、単数扱いするときの見分け方や、規則のようなものが、もし、あるなら、ご教示いただけると、幸いです。


【回答】
 ご質問の 1. の意味は、「私が必要とするものは、愛です」ということで、all は、通常、物事を“一括して”述べるときに使うので、「単数扱い」となります。しかし、All (of) the people <were> very kind. 「すべての人々は、とても親切でした」のような場合は、all は、人々を個別に取り扱っているので、「複数扱い」となるのです。

 2. についても、「彼が言ったすべてのことは、本当だった」という意味で、ここでも、all は、“一括”しているので、「単数扱い」となります。

 3. は、All he said <was> true. としなければなりません。



【質問 No. 24498】 英文の解釈と文法について tomiji 2024-04-07 05:56:46
 はじめまして。このような質問の場を、ご提供いただき、ありがとうございます。

 You can make it however you want it to look.

 上の文の you want it to look. の訳し方が分かりません。to look は、どのような使い方でしょうか? 「それを、見せたいように」、という訳し方で、合っていますか?


【回答】
 ご質問の英文の意味は、「あなたは、(あなたが)それを、どのようにでも、見せたいように、することができます」ということで、先ず、この文は、How do you want it to look? 「あなたは、それを、どのように見せたいか?」という文が、You can make it look as you want it to look. 「あなたは、あなたがそれを見せたいように、見せることができます」という文が、一緒になったもので、「あなたは、それを、どのようにでも見せたいように、することができます」となったものなのです。
 基本的に、この文は、You(S) [can make](V) it(O) [however you want to look](C). の、「S V O C」という要素からできており、「第5文型」の構文なのですが、難しいのは、補語に当たる部分で、「あなたが、それを、どのようにでも、見せたいように、(することができます)」という部分を、しっかり抑えることが、必要なのです。



【質問 No. 24497】 Bob robbed her of the money. の構文位ついて おまめ 2024-04-06 18:47:54
 いつも、お世話に会っております、土曜日にもかかわらず、失礼いたします。今回は、前置詞句について質問をさせて頂きます。

1. Bob robbed her of the money.
 私訳: 「ボブは、彼女から、お金を奪った」
2. Bob informed us of the car accident.
 私訳: 「ボブは、私たちに、車の事故について、報告をしてくれた」

 上の2つの英文は、いずれも、「rob A of B」 (AからBを奪う)、「inform A of B」(AにBを報告する)という意味だから、と言ってしまえば、それまでなのですが、いずれの前置詞句も、「直前の動詞句を、補足的に説明している」と捉えて良いでしょうか? 例えば、Bob informed us だけでは、ボブが何を報告してくれたのか分からない、だから、of the car accident を付け加え、動詞句 informed us を、後ろから説明している、というニュアンスでしょうか?
 すこし変な質問で申し訳ありません。なぜ、「動詞・目的語・前置詞句」の順番になるのか? と、疑問が湧いてしまいました。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。


【回答】
 ご質問の、2つの英文は、おっしゃるように、いずれも、1. Bob robbed her. 「Bob は、彼女に、強盗を働いた」 2. Bob informed us. 「Bob は、我々に、伝えた」という、「S V O」の同一構文からなる文章です。その上で、具体的に、動詞の表す行為について、補足説明する、という構文になっているのです。

 1. の場合は、「ボッブは、彼女に強盗を働き、お金をもぎ取った」ということで、off とは、away from という意味なので、お金から、彼女を切り離した、つまり、強奪した、という意味になり、2. の場合は、「ボッブは、我々に、車の事故について、伝えた」ということになるわけです。非常に異なるように見える、これら2つの英文も、同じ深層構造から出来上がっていることがわかります。なお、rob 型のパターンをとる動詞には、deprive (someone) (of something) などがあります。  



【質問 No. 24496】 guiltily, as if leaving the scene of an accident without giving their name 寅次郎 2024-04-06 18:20:08
 先ほどの質問へのご回答、ありがとうございました。今回の質問は、「質問 No. 24491」と同じ文章からなのですが、もう1つ質問させてください。最終文からです。

 I walk to town nearly every day. I go to the post office or library or bookstore, and sometimes I stop at a cafe for a cappuccino. Occasionally in the evenings my wife and I stroll up to the theater for a movie or to the local bar for a beer. All this is a big part of my life and I wouldn’t dream of doing it other than on foot. People have gotten used to this unusual behavior now, but several times in the early days, passing acquaintances would slow by the sidewalk and ask if I wanted a ride.
 “But I’m going your way,” they would insist when I politely declined. “Really, it’s no bother.”
 “Honestly, I enjoy walking.”
 “Well, if you’re absolutely sure,” they would say and depart reluctantly, even guiltily, as if leaving the scene of an accident without giving their name.

 おおむね、「… と彼らは言い、渋々その場を離れるのだった。まるで名前も名乗らずに、事故現場を立ち去るかのように、後ろめたそうにしてまで」ぐらいの意味かと思います。

 ここでの the scene of an accident は、「本人 (they) が起こした事故の現場」と解釈すべきでしょうか。だとすれば、名乗らずにその場を離れたら guiltily という気持ち・様子になって当然だと思いますが、「他人が起こした事故の現場」であって、they は、単に居合わせただけの目撃者、という解釈はできますか? その場合、なぜ、 guiltily という気持ち・様子になるのか、理解し難いので、この解釈はないと思うのですが・・・。



【回答】
 ご質問の they would say and depart reluctantly, even guiltily, as if leaving the scene of an accident without giving their name. とは、おっしゃる通り、自分の起こした事故現場を、名前も告げずに、立ち去る場合を想定しての記述と思われます。勿論、そうした行為は、許せない行為として犯罪にさえなりますが、ここでは、軽い事故を想定して、お互いに、それほど咎(とが)め合わないくてもよいような場面、を言っているのではないでしょうか。


【質問 No. 24495】 This is because ... という構文について zoro 2024-04-06 18:02:49
 いつも、添削をありがとうございます。私がよく英作文で使う、This is because ... について、質問があります。

 This is because he was sick. 「このことは、彼が、病気だったからなのです」

 これは、SVC の、「第2文形」となるのですか? つまり、This は、前に出て来た文章を指し、because 以下が「形容詞節」となるのでしょうか?

 本日も、よろしくお願い致します。


【回答】
 ご質問の英文の構造は、This(S) is(V) [because he was sick](C). という要素から成る「第2文型」になりますが、because he was sick という部分は、「形容詞節」ではなく、「名詞節」になるのです。しかし、同じように見える文でも、This happen because he was sick. の場合は、This(S) happened(V) [because he was sick](M). から成る「第1文型」の文で、because he was sick という部分は、「副詞節」になります。


【質問 No. 24494】 過去完了について 高畑 2024-04-06 17:53:22
 お世話になります。次の文について、質問があります。

 He lost <a>(→the) pen which his father had given him.

 上記の文は、テキストの問題でしたが、私は、下記の文で、解答してしまいました。

 He lost a pen which his father gave him.

 ここで、質問ですが、ネイティブの日常会話では、皆さん、時制を意識して、しっかり「大過去」を使い分けるのでしょうか? それとも、シンプルに簡略し、あまり使わないのでしょうか?

 ご教授頂けましたら、幸いです。



【回答】
 ご質問の英文の意味は、「彼は、父親が彼に与えていたペンを、なくした」 ということで、父親がくれた時点は、無くした時点よりも前になるので、関係節の中の時制は「過去完了形」になるわけですが、もし、これが、His father gave him a pen, but he lost it. のように、行為や、行動が、関係節の中で行われた場合でなければ、had given him といった「過去完了形」は、使う必要がありません。

 ところで、ネイティブスピーカーは、このような規則を、いつも正確に守っているのか、というご質問ですが、関係代名詞を使った、このような英文は、書き言葉としては使われますが、日常会話では、堅苦しく感じられるので、もっと簡単に、I lost a pen yesterday, but it was a gift from my father. のように、「単文」を組み合わせて、話すのが普通なのです。



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