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【質問 No. 24088】 C.S. Lewis の Mere Christianity から Hiro 2024-02-13 06:46:35
 C.S.ルイスの Mere Christianity から質問です。

 It is very difficult so to dissent from them* that you will not appear to them a cad as well as a heretic. (*them = マリア観)

 上記の文構造を、ご教示いただけないでしょうか。

 「キリスト教の精髄」(柳生直行訳)では、以下のように翻訳されています。
 「彼らと異なるマリア観を抱く者は、単に異端者であるばかりでなく、許しがたい下司野郎ということになるだろう」

 to dissent from them が difficult の真主語なのかな、とは思うのですが、so, that が、どう機能しているのか、がイマイチわかりませんでした。

 so は、手前の difficult にかかり、「彼らのマリア観に異議を唱えることは、非常に難しいので、彼らにとって、あなたは、cad/heretic に見えないだろう(異議を唱えたら、cad/heretic に見える)」と読めそうですが、いかがでしょうか。


【回答】
 ご質問の英文は、It is very difficult <to so dessent> from them that you will not appear to them a cad as well as a heretic. とすべきところなのですが、to dissent のなかに so を投入すると「分離不定詞」になるのを嫌って、<so to dissent> from them that ... としたものと、解釈できます。もちろん、この so は、that と共に、「相関接続詞」なのですが、ここでは、「原因・結果」を表す so ~ that ... ではなく、「that 以下にならないために」という「目的」を表す so that ... なのです。

 そこで、以上を踏まえて、和訳しますと、「あなたが、彼らに対して、異端者であるだけでなく、下劣な人間であると見えなくするために(と思われなくするために)、(そのように)彼らに反対することは、非常に難しいことである」となります。通常の so ~ that ... の構文と違って、so の後に to dissent という動詞が来ているので、訳すのが難しくなっているのです。



【質問 No. 24087】 主語が単数でも、複数の目的語を取ることが、できるか? みわ 2024-02-13 06:12:45
 「会社法」 第四百二十三条 「取締役、会計参与、監査役、執行役、又は会計監査人(以下、この節において「役員等」という)は、その任務を怠ったときは、株式会社に対し、これによって生じた損害を、賠償する責任を負う」

 Article 423: If a director, accounting advisor, company auditor, executive officer <or>(→, or) financial auditor (hereinafter in this Section referred to as "Officers, Etc.") neglects their duties, they are liable to such Stock Company for damages arising as a result thereof.

 主語が単数形の羅列で、動詞は三単現の -s を伴っても、目的語を修飾する代名詞は、複数形になりますか? 従属節の主語が「単数形」の羅列でも、主節では「複数形」になりますか?


【回答】
 ご質問の文章では、単数の名詞が、主語として、複数羅列されていますが、それらの名詞は、いずれも or で結ばれているので、文法的には、あくまでも「単数の主語」なので、動詞も「三単現」の -s が付くことになります。それが、neglects で、問題は、その後の their duties となっている点なのですが、ここは、正しくは、their ではなく、his or her とすべきところですが、最近の傾向では、his or her を their としてしまう傾向があるのです。法律上の用語としては、誤解を避けるために、このような場合には、his or her とすべきですが、最近では、そうした男女の区別を嫌がる傾向があるので、their としてしまうようなのです。


【質問 No. 24086】 形容詞の修飾の仕方について Ayaka 2024-02-13 05:50:53
 We suggest that innovation is more a process of trial and error, where two steps forward may sometimes come with one step back, as well as one or more steps to the right or
left. This evolutionary view of human innovation undermines the notion of creative genius.

 This evolutionary view of human innovation の部分の evolutionary は、view を修飾していますか、それとも、view of human innovation を修飾していますか。こういったときは、どのように考えれば、いいのでしょうか。前回の質問に似たような質問になるのですが、よろしくお願いします。


【回答】
 ご質問の部分の意味は、「人間の革新(イノベーション)に対するこの進化論的見解は、創造的天才の概念を揺るがす」ということで、This evolutionary view of human innovation とは「人間の改革に対する進化論的な見解」ということで、ここの of は、所有ではなく、目的を表しているのです。つまり、せっかく人間が改革を行なっても、それを“天才だ!”と認める代わりに、失敗を重ねながら、やっと到達した、進化論的な捉え方をするのは、“さすが天才!”といった褒め言葉を、覆(くつがえ)すことになって、残念だ、と言っているのです。of が「所有」を表すのか、「目的」を表すのかは、前後関係(文章の内容)から分かってくるので、文脈をよく見て、判断することになるのです。of には、このように、所有だけでなく、目的も表すことがあるのだ、という理解を持って、解釈に臨むことが大事になります。


【質問 No. 24085】 比較級の作り方について 新山あいり 2024-02-12 16:51:42
 「比較級」は、比較的長い単語には、more を付けますが、「比較的長い」とは、どこからが、そうなのですか? 教えて下さい。

【回答】
 この質問は、答えるのが大変難しいです。ご存知のように、英語には、形容詞と副詞に、比較級と最上級がありますが、その作り方は、規則形の語については、

(1) 1音節語には、rich - richer - richest のように、-er, -est をつけますが、
(2) 2音節語以上の語には、原則として、cruel - more cruel - most criel のように、more ~, most ~ をつけます。ただし、ここには例外があって、happy - happier - happiest / clever - cleverer - cleverest / idle - idler - idlest / narrow - narrower - narrowest などの「語尾」を持つ語には、2音節の語でも、-er, -est がつきます。

 この他に、「不規則形」の語については、good - better - best, little - less - least, many - more - most などの形があります。

 そこで、ご質問ですが、「比較的長い語」というのは、(2) で、例外とした語を除いた、二音節以上の語のすべてを指します。二音節語にも、例外があるので、「比較的長い語」という言葉を使ったわけです。




【質問 No. 24084】 金閣寺は、英語では、どう表すか? 新山あいり 2024-02-12 15:17:15
 「金閣寺」は、英語で kinnkaku-ji と言うのか、Kinkaku-ji Temple と言うのか、わかりません。私は、後者の方だと、「金閣寺寺」になるのでは、と思ったのですが、学校の先生は、Kinkaku-ji Temple だと言っていました。もうすぐ、テストがあるんです。どちらで書けば良いのか、わかりません。教えてください。

【回答】
 日本にある「山」や、「川」、それに「お寺」などを、英文の中で表す場合は、「富士山」は Mt. Fuji として通っていますが、「多摩川」は、あまり外国人には知られていないので、説明的に the River Tama とするか、the Tamagawa River のように、river などの説明語を付け加える習慣があります。そのことからすると、「金閣寺」は、ただ単に、Kinkaku-ji としても、外国人にはわかりにくいので、Kinkaku-ji Temple という風に、説明語として、Kinkaku-ji の後に、Temple をダブらせて、付け加える習慣があります。


【質問 No. 24083】 of の役割について よしこ 2024-02-12 10:18:05
 いつも、ありがとうございます。

 Among <topics>(→the topics) we discussed over lunch was the regrettable habit film directors then had of altering the plot of a novel to suit themselves, to the extent even of changing a sad ending into a happy one.

 以上の文章で、then had of altering の of の役割が分かりません。この文章で、have は、「使役」の役割だと思いますが、そうなると、of の役割が不明瞭でしたので、解説をお願い致します。




【回答】
 ご質問の英文の意味は、「私たちが昼食をとりながら話し合ったトピックの中に、当時の映画監督が、小説のプロットを、自分の都合に合わせて変更するという、残念な習慣があり、悲しい結末を、幸せな結末に変えてしまうことさえあった、ということでした」ということで、ご質問の of を含む箇所の構造を説明しますと、the regrettable habit {(which) film directors then had} of altering the plot という構造で、{   } で囲んだ部分を除くと、the regrettable habit ... of altering the plot となり、of は、habit of altering と続く of で、「変更してしまうという、残念な習慣」という意味を表す「同格」の of なのです。また、to the extent even of changing というところは、「変更さえしてしまう、という程度まで」ということで、この of も「同格」を表す of なのです。


【質問 No. 24082】 文法問題について パロット 2024-02-12 05:48:42
 木村先生、いつも、お世話になっております。

 My mother did a great job raising us, four children.

 今回、お聞きしたいのは、raising の品詞、文法的な用法です。訳には、「私たち4人を育てるという、素晴らしい仕事をした」のように、同格っぽく訳されてます。動名詞なのか、現在分詞なのかすら、よく分かりません。

 宜しくお願い致します。


【回答】
 ご質問の英文の意味は、「私の母は、私たち4人の子供を育てることにおいて、立派な仕事をしてくれました」ということで、raising us の raising の品詞は「現在分詞」で、この場合は「~ しながら、~ することで、~ することにおいて」といった「付帯的状況」を表す一種の「分詞構文」で、通常、in (raising us) という風に、in を補ってもよいところなのです。I had a hard time <explaining> to him in English. の explaining も同じ用法で、「私は、彼に、英語で説明するのに、苦労しました」という意味になります。なお、最後の us, four children の us と four children は「同格」の関係になります。


【質問 No. 24081】 英作文の添削依頼 わかな 2024-02-12 05:23:27
 お世話になっております。以下は、1998年度の東京大学入試での、英作文の課題です。添削をお願いします。

 Young people in Japan should have the right to vote in elections from the age of 18.

という見解に対して、賛成、反対、いずれかの意見を、英語で述べよ、という問題です。

 I agree with this idea. Recently, the number of young people has been decreasing in Japan. To make matters worse, only <few percentages>(→a small percentage) of them are truly interested in politics. It is more difficult to make laws which reflect young people’s <opinion>(→opinions) than ever. This situation must be improved. We should increase the number of young people who have the right to vote.

 よろしくお願いいたします。


【回答】
 質問欄に、直接添削させていただきました。大変よく書けていますが、2箇所ほど、修正させていただきました。参考になさってください。


【質問 No. 24080】 形容詞の修飾対象について Ayaka 2024-02-12 05:35:30
 acquisitive nature of human beings というセンテンス(?)があるのですが、この acquisitive は、文法的に、nature を修飾しているのでしょうか。それとも、nature of human beings を修飾しているのでしょうか。こういった文のときに、いつも、どちらなのか、迷ってしまいます。

【回答】
 ご質問の英語は、「名詞句」に過ぎないので、何とも言えませんが、「人間の獲得的な性質」としても、「獲得的な、人間の性質」としても、同じことになると、思われます。acquisitive (natute of human beings) とするか、acquisitive nature (of human beings) ですが、そのどちらであるかは、文脈によって異なります。全文を見てみないと、わかりません。今後は、全文を教えてください。


【質問 No. 24079】 If you would like to と、on the agenda について もさ 2024-02-11 18:34:17
 毎度、お世話になります。よろしくお願いします。

@ If you’d like to follow me to the office, we can make some preliminary arrangements.
 「オフィスまで来ていただければ、仮手配をすることができます」

 If you would like 〜 が、「もし〜したいなら」ではなく、「もしよろしければ」という風に、依頼になっているのは、なぜでしょうか。

A What's on the agenda for the meeting?
 「会議の議題は、何ですか?」

 上文は、What's the agenda for the meeting? ではいけませんか? また、その際、ニュアンスの違いは何でしょうか。


【回答】
@ の would は、will の「仮定法過去形」なので、「もしも、あなたが、オフィスまでついて来たいならば、私たちは、仮の手配をすることができます」という意味になりますが、このような状況下で、日本では、オフィスまで<来ていたければ>、というのが一般的なので、そのような、内容を汲み取った訳になったのです。

A の意味は、「会議のための協議事項(一覧)には、何が載っていますか?」ということで、agenda は、a list of the subjects to be discussed at a meeting 「会議で、討議される主題(議題)のリスト」ということなので、agenda とは、一種の集合名詞なので、What's the agenda for the meeting? とすると、「会議のための議題一覧は、何ですか?」という意味になってしまいます。ですから、「会議の議題は、何ですか?」という時は、What is <on the agenda<? という風に、言う習慣なのです。 



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