【質問 No. 23584】 発音しない文字について |
hisako |
2023-12-05 13:43:31 |
いつも、ご回答、ありがとうございます。今回は、発音されない文字について、質問があります。
例えば、write の w、bomb の b、know の k など、発音しない文字がありますが、これには、何か、ルールというか規則のようなものは、あるのでしょうか。
ご回答、よろしくお願いいたします。
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【回答】
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これは、面白い質問です。おっしゃる通り、英語には、発音されない文字、即ち、「黙字」(silent letter/mute)というものがあり、学習初期には、大変悩まされます。例えば、質問者が挙げられた例で言いますと、write の w、bomb の b、know の k などが黙字と呼ばれるもので、英語には、何故、黙字が多いのか、という疑問が湧きますが、英語のような古くからある言語の文字は、初めの頃の発音が、時代と共に変化して、昔は発音していた文字も、長い歴史の中で、変化する、ということや、言語の歴史の途中で、他の言語、例えば、ラテン系のフランス語が借用されたりすることが、発音の変化と、それを表す綴り字の間に、ずれが生じ、その結果、「黙字」という奇妙なものが、英語の綴りの中に、残ってしまった、というわけです。
英語の know の変化を辿ってみると、acknowledge や、recognize, ignore, cognition, diagnose などの中に、k や、g といった発音として、今でも、know の k の発音が残っていることを示しているのです。ですから、かつては、know の k も発音されていたことの証拠となるのです。
次に、bomb の黙字 b も、昔は、b と発音されており、bombard は「ボンバード」と発音され、「爆撃する」という意味で使われます。また、write の w も、かつては発音されていたと思われますが、wrong, wrap, wreath などの語に残っており、昔の発音の名残を残していると、考えられます。
その他に、write に似ているのは、knot, knack, knee, knicker-bocker, knife, knigt, knit などなどと、たくさんあります。その他にも、アットランダムに記しますと、 listen, often の t や、rhythm, rhyme などの h があり、doubt や、debt の b, sign の黙字 g は、signature の中では発音され、foreign における g が黙字となっています。
最後に、これらの黙字について、ルールのようなものがるか、というご質問ですが、今のところ、ルールを導き出すところまでは、行っていません。漢字を覚えるときのように、一つ一つ覚えるしかないように思います。
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