【質問 No. 25603】 役員の補償について(追加の質問) |
gaku |
2024-09-20 12:12:10 |
「役員の補償」について、追加の質問です。
No officer of the Company shall be liable for the acts unless the same shall happen through his own negligence, wilful default, breach of duty or breach of trust.
Every officer of the Company shall be entitled to be indemnified out of the assets of the Company against any liability incurred by the officer to a person other than the Company attaching to the officer in connection with any negligence, default, breach of duty or breach of trust.
前段は、unless なので、「negligence, default, breach of duty or breach of trust の場合は、責任を負う」というふうに、officer にとって、ネガティブな内容を述べていると思います。そのため、 his own や wilful を使用していると思います。
他方、後段は、「negligence, default, breach of duty or breach of trust の場合は、当会社の資産から補償される権利を有する」というふうに、officer にとって、ポジティブな内容を述べていると思います。そのため、 his own や wilful を削除していると思います。
先生は、wilful が、default だけを修飾している」とおっしゃっていますが、そうなると、breach of duty と breach of trust は、ネガティブな内容と、ポジティブな内容の、両方の異なる内容で、共通の条件になりますが、矛盾はありませんか?
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【回答】
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私からの、前回の回答に対する“反駁”と思われますが、私の考えでは、his own や、wilful があってもなくても、同じ意味にとってよい、と思います。つまり、前段では、his own や、wilful などの修飾がついていますが、後段については、それらの修飾語がついていないことで、内容が変わるわけではないので、前段では、his own negligence, wilful default という風に、形容詞をつけているのは、unless の節だからで、後段の内容では、その必要がないからなので、区別する必要はないと、私は思います。全体として読めば、his own, wilful は、あっても、なくても、同じ意味を表していると思います。これらの修飾語の有無によって、何かが変わる、ということではない、と思われるのです。私は、「前段で述べたことを、繰り返さない」というだけのことだと思いますが・・・。
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