【質問 No. 22948】 仮主語構文と、そうでない文の見分け方について |
y |
2023-09-20 14:21:19 |
東大入試例題の長文で、
Is it our ability to create works of art -- literature, music, paintings, etc.?
という文があり、私は、これを仮主語構文ととらえ、「文学や音楽や絵画といった芸術作品を創ることが、私たちの能力であろうか?」と訳しました。ところが問題は、it が何か、わかるように訳せ、というものでした。つまり、itは、この文章の前に書かれている内容(長いので省きますが)を受けていて、to以下を指すものではなかったのです。答えは、「動物と人間を区別する要素は、文学や音楽や絵画といった芸術作品を創ることが、私たちの能力であろうか?」でした。
ということは、この文は、仮主語構文ではない、ということになりますか? 文字通り、前の文を受けて、「それは、文学や音楽や絵画といった芸術作品を創りだす我々の能力であろうか?」になりますか? だとしたら、仮主語構文と、そうでない文は、どうやって見分けるのでしょうか?
よろしくお願いします。
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【回答】
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ご質問の英文だけを見せられたら、to create が「真主語」で、it が「仮主語」となる構文と想定するのが当然ですが、it が、文脈の中の特定のものを指す場合は、to create は、out ability を修飾する形容詞用法の不定詞と、解釈することになります。つまり、この英文は、そうした両方の解釈を可能にする構文からできている、ということになります。このように、2つの構文と解釈できる英文に出会ったら、そのどちらであるかを決めるのは、この文の背景にある状況、または、文脈によって判断するしかありません。それが、「どうやって見分けるか」という質問に対する答えになります。
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