【質問 No. 22611】 分詞構文について |
ヨッシー |
2023-08-19 05:56:22 |
お世話になります。
Unable to suppress his feeling, he exclaimed, “How rotten he is! I would rather go without food and drink than borrow money from that sly old devil.”
「感情を抑えきれず、彼は声を荒らげた。「なんという最低な奴。あんなずる賢い老いぼれから金を借りるくらいなら飲まず食わずにいたほうがましだ」
これは、As he was unable to suppress his feeling, he exclaimed, … だと思いますが、これを、
Being unable to suppress his feeling, he exclaimed, ... としては間違いでしょうか。
間違いでなければ、ニュアンス上の違い、使用頻度の違い(どちらが、より一般的か)について教えてください。
よろしくお願いします。
|
【回答】
|
ご質問は、「文体学」(stylistics)の中の「修辞学」(rhetoric) に関連するものと思われますが、同じ事を言うにも、言い方の違いによって、読者や、聞き手に異なる感情を与えること(ニュアンスの違いを生じさせること)ができます。ご質問の部分を、3種類の言い方に分けると、次のようになります。
1. As he was unable to suppress his feeling, ...
2. Being unable to suppress his feeling, ...
3. Unable to suppress his feeling, ...
これら3つの異なる表現形式が与えるニュアンスの違いは、だいたい次のようなものです。
1. は、従属節(副詞節)を使った表現で、最も一般的な表現形式で、口語的な文体となります。訳としては、「彼は、感情を抑えることができなかったので」といったものになります。
2. は、「分詞構文」として表現したもので、やや文語的な、形式ばった表現になります。訳としては、「感情を抑えきれなかった故に」といった表現に相当するでしょう。
3. は、分詞構文の指標となる Being を省略したもので、最も文語的な、簡潔な表現になります。訳としては、「感情を押させきれずに」といった表現になります。
| |