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【質問 No. 22441】 なぜ受け身形なのか ryoya 2023-07-29 14:18:48
 お世話になっております。質問なのですが、使用中のテキストの中に、次の文があります。

 He’s assigned us to the project team.
 「彼は、私たちをプロジェクトチームに指名しました」(テキストの訳)

 この場合、He の後ろの is がなければ、納得できるのですが、なぜ、ここで「受け身形」になっているのかわかりません。よろしくお願いします。


【回答】
 ご質問の英文の He's とは、He is の短縮形ではなく、He has の短縮形なのです。ですから、これは「受身形」の文ではなく、「現在完了形」の文なのです。これで、“一件落着” となりますね!


【質問 No. 22440】 Amazing Grace の歌詞から のん 2023-07-29 14:10:46
 いつも、お世話になっております。早速、質問します。

 'Twas grace that taught my heart to fear,
 And grace my fears relieved.

 Amazing Grace の歌詞からなのですが、二行目の文構造がよくわからないのです。省略されている語を補うとすると、And (it was) grace (that) (taught) my fears (to be) relieved. ということでしょうか? そうすると、teach は、to make somebody feel or think in a different way の意味でしょうか?

 以上、質問は二点で、二行目の文構造と、teach の意味です。宜しくお願いします。


【回答】
 先ず、1行目は、It was grace that taught my heart to fear とは、「私の心に(神を)恐れる事(=信仰心・信心)を教えてくれたのは、神の恵みであった」ということで、その深い意味は、「神様の恵みで、私は、信仰心を持つようになった」ということです。

 2行目の And grace my fears relieved とは、単純に考えれば、「そして、神の恵みが、私のおそれを取り去ってくれたのです」ということで、この場合の fears とは、最初の fears とは違い、人間のくだらない、様々な俗物的な恐怖感を、取り除いてくれた、という意味であると、私は解釈します。ですから、最初の構文と同じ構文を使うならば、It was grace that relieved my fears となりますが、その構文にこだわる必要はない、と思います。

 Amazing Grace という詩は、「神の恩寵(おんちょう)」を讃(たた)える詩なので、fears の解釈にも表れているように、深い意味が込められた讃美歌の一つなのです。



【質問 No. 22439】 分詞の後置修飾について 美波佐知子 2023-07-29 09:54:18
 いつも、ありがとうございます!

 英検の長文に、下記のような文がありました。

 A fascinating species of jumping spider found across the eastern United States called Synemosyna formica has been observed.

この文の構造は、[A fascinating species of jumping spider](主語) [has been observed](動詞) で、
found across the eastern United States called Synemosyna formica の部分は、主語を修飾している形容詞のかたまりだと思います。

 このように、found across the eastern United States と、called Synemosyna formica という風に、found と called という分詞の後置修飾が、2つ並んでいるのは初めて見ました。このように、修飾語を2つ並べることはあるのでしょうか?

 よろしくお願いします。


【回答】
 ご質問の英文の意味は「米国東部の全域で発見される、Synemosyna formica と呼ばれる魅力的な種類のハエ取り蜘蛛が、観察された」ということで、構文の分析は、正しくおっしゃる通りですが、2つの後置修飾語句が、1つの名詞(句)を修飾することも、よくあります。これは、丁度、「二重関係代名詞節」のようなものなのです。


【質問 No. 22438】 roll in について 初学者 2023-07-29 09:32:21
 “It has been a little tough just for our kiddos who are here, most of them are here for one week, and they want to swim. At the beginning of the week, we had some thunderstorms *roll in* so they couldn’t swim and then the air quality changed and so we’ve had to close our pool and then open our pool and then close our pool again. So it’s been back and forth a little bit,”

 この文章で、roll in という熟語が使われていますが、この文章では、「動詞」として使われているのでしょうか? 文章の中に had があり、「have +目的語+動詞の原形」で「使役」になりますが、ここでは、使役は違和感があります。かといって、have の後に「S+V」が来るというのも、文法的に違う気がします。拙い文章で申し訳ありませんが、ご教授いただけると幸いです。(roll in の前後にあるコメ印は、強調させるために、私が付け足しました)


【回答】
 ご質問の箇所、即ち、At the beginning of the week, we had some thunderstorms <roll in> so they couldn't swim. の意味は、「週の初めに、何回かの激しい雷雨に襲われたので、彼らは、泳ぐことができませんでした」ということで、roll in とは、他動詞で、ここでは「襲う、見舞う」という意味で使われています。また、この箇所の構文は、we(S) had(V) [some thunderstorms](O) [roll in](C) という構造で、「雷雨に、襲われる」という意味を表し、形は「使役動詞」の構文と同じですが、前後の関係から、「~ される」 という意味を表すのです。roll in は「原形不定詞」で、「O に、C される」という「受難」の構文になっているのです。


【質問 No. 22437】 Barbenheimer は、なぜ流行ったか? たかえり 2023-07-29 05:59:14
 初めて質問します。

 Barbie と Oppenheimer という映画が、同時上映されたことで、Barbenheimer という portmanteau ができ、それが流行った、というような事が、ある記事に書いてありました。知りたいのは、なぜ、この言葉が流行ったのか、です。私がアメリカ的ツボが分かっていないのか、記事を読み込めていないのか分からないのですが、このテイストの違う映画が同時に上映され、どういった理由から、この造語が流行ることに至ったのか、それが気になって仕方ありません。お忙しいとは思いますが、お答えいただけたら幸いです。なお、記事はこちらです。What does 'Barbenheimer' really mean for Hollywood? https://www.bbc.com/culture/article/20230720-what-does-barbenheimer-really-mean-for-hollywood


【回答】
 私も詳しいことは分かりませんが、Oppenheimer と言えば、アメリカの物理学者で、第二次世界大戦中に、Los Alamos という研究所の所長として、原爆の開発を行なった人です。一方、Barbie doll 「バービー人形」と言えば、その恋人の Ken と共に、その金髪・碧眼のプラスチック製人形で、戦後、アメリカで発売以来、世界中を席巻するほどの人気で、日本でも、今なお子供達に愛され続けています。

 このような、世界を揺るがすほどの爆発現象を主題とした映画が、最近、同時に、リリースされたということらしく、再び世界中を揺るがす現象が起こっている、ということのようです。その名は、方や原爆の Oppenheimer で、方や Barbie Doll ということで、それが同時に見られるということから、Barbenheimer という「かばん語、混成語」として、注目を浴びている、というのが、ご質問の背景です。両極端の映画ですが、共に、忘れ難い「原爆」と「人形」を主題とした映画ですが、世間が二つに分かれて鑑賞するのではなく、どちらも見逃せない映画として、この現象が Oppenheimer と Barbie を一つにした現象となり、造語の Barbenheimer という「かばん語」となって、再び、世界中をざわつかせることになった、ということのようです。



【質問 No. 22436】 No scientists <seemed satisfied> について かずや 2023-07-29 04:49:07
 いつも、お世話になっております。一つ質問があります。

 No scientists seemed satisfied with the results of their three-year experiment.

 seemed の後に動詞の satisfied が来るのは、おかしい、と思ったので、ネットで調べた結果、satisfied は「形容詞」の役割をしている、と考えた方がいい、という解答を見つけました。もし、そうである場合、なぜ、形容詞用法になるのでしょうか。ご教示いただけると助かります。


【回答】
 ご質問の英文の意味は「科学者達は、誰一人として、彼らの3年に渡った実験の結果に、満足した様子がなかった」ということで、He seemed rich. 「彼は、裕福のように見えた」では、rich の前に、to be が省略されたものであるのと同じで、No scientists seemed (to be) satisfied の to be が省略されたものなのです。be satisfied で、「満足している」という意味になるので、satisfied は「過去分詞」が「形容詞」として使われている、という風に、考えることができるのです。このように、他動詞の過去分詞が、be動詞の後で形容詞となったものには、他にも、be surprised 「驚く」、be delighted 「喜ぶ」、be tired 「疲れた」など、いくらでもあります。


【質問 No. 22435】 1000 を使ったタイトルにする場合について M.W 2023-07-28 18:23:34
[No. 22432] で、 light の単数形について、質問した者です。素晴らしいご説明を、ありがとうございます。「そうですよね」と思う部分も多く、 悩ましいところです。

 私たちの意図としては、「1000の光」ではなく、「1000 と 光」 なので、文章にならぬように、thousand とせず、
1000 light としたいと思ってますが、文章というより、キーワードという意味での 1000 light というタイトルは、やはり無理がありますか?

 ロゴや、ビジュアルのデザインとして、thousand ではなく、1000 という数字を入れたい、という希望が大きいのですが、「1000」 と 「光」 というキーワードを、簡潔にプロジェクト名にするには、どうしたらいいか、重ねて申し訳ありませんが、英語圏の視点でのアイデアがあれば、ぜひ、教えてください。


【回答】
 私も、その方の専門家ではないので、難しい注文となるのですが、「1000 (Years) of Light!」 または、「Light for 1000」とでもしたら、どうでしょうか?


【質問 No. 22434】 TOEFLの「言い換え問題」から(paraphrase 問題) なし 2023-07-28 18:07:42
質問文: Which of the sentences below best expresses the essential information in the highlighted sentence in the passage? Incorrect choices change the meaning in important ways or leave out essential information.

引用文: The crude song of a bird reared in isolation gives some clues as to what this rough idea may be; the length, the frequency range and the breaking up into notes are all aspects of chaffinch song shared between normal birds and those reared in isolation

言い換え文 (選択肢):

A. Songs produced by chaffinches reared in isolation are cruder than the songs of wild birds.
B. The song of a bird reared in isolation suggests which aspects of chaffinch song may be inborn.
C. Comparing the crude songs of chaffinches reared in isolation to the songs of wild chaffinches suggests differences as well as similarities.
D. By studying the song aspects of chaffinches reared in isolation, researchers have gained a better understanding of the songs produced by wild birds.

正解: B

 主題の文章の訳し方と、文章構造が分かりません。回答を、お願いできないでしょうか。


【回答】
 引用文(主題の文章)の意味は、「隔離されて飼育された鳥の粗末な鳴き声は、この大まかな考えがどんなものかについて、幾つかの手掛かりを提供してくれます。すなわち、鳴き声の長さや、周波数の範囲、音への分割などが、正常な鳥と、隔離されて飼育された鳥の間で共有されるチャフィンチ(ズアオアトリ鳥)の鳴き声の全ての側面である、ということです」ということで、原文で欠落しているのは may be の後の「セミコロン」で、これがないと、全文の解釈ができなくなります。

 この文の構造は、セミコロンの前の文は、[The crude song of a bird (which is) reared in isolation](S) gives(V) [some idea](O) [as to what this rough idea may be](M) から成る「第3文型」で、セミコロンの後の文の構造は、[the length, the frequency range and the breaking uo into notes](S) are(V) [all aspects of chaffinch song (which is) shared between normal birds and those (birds) (which are) reared in isolation](C). から成る「第2文型」となります。



【質問 No. 22433】 文末のthatについて 田口 典子 2023-07-28 12:37:42
 木村先生、先日は、ありがとうございました。この度、お尋ねしたいのは、次の文です。(プー横丁の家 / 第1章から)

 He hurried back to his own house; and his mind was so busy on the way with the hum that he was getting ready for Eeyore that, when he suddenly saw Piglet sitting in his best arm-chair, he could only stand there rubbing his head and wondering whose house he was in.
 「彼は、家路を急いだ。途中、頭の中は、イーヨーへの歌の準備でいっぱいだったので(ということで)、帰りついた時、突然、ピグレットを見て(以下略)」

 for Eeyore の後ろの that がわかりません。私は、接続詞だと思い、「ということで」かなと思ったのですが、文末に置かれた that にびっくりしています。この that について、接続詞であるかどうかなど、ご教示いただければと思います。

 よろしく、お願いいたします。


【回答】
 訳は、お分かりのようなので、that についてだけお答えしますと、この that は、his mind was <so> busy ... for Eeyore <that> ... he could only stand ... の so ~ that ... 「あまりにも ~ なので、(その結果) ...」という「相関接続詞」なのです。so ~ と来たら、that ... という構文を思い出すことが大事です。なお、この that は“文末”に置かれているのではなく、when he saw Piglet sitting in his best arm-chair, という「挿入節」の後の he could only stand there ... へ続くのです。


【質問 No. 22432】 light の単数形について M.W 2023-07-28 13:18:10
 初めての質問で、失礼いたします。

 地域社会に向けたアートプロジェクトの名称について、「1000」 と 「光」 を、キーワードにしたものなので、1000 light 「サウザンド・ライト」 とすることで進んでいます。

 「1000」には、「1000年続くバトン」という意味と、世界中で、1000 という単位が、「沢山の」という意味で
使われていることも含めています。

 light には、「照明」という意味に限定せず、「光、煌めき、希望」など、複数の意味を含めていたいと思っています。1000 lights とすると、「1000灯」という意味に限られてしまうことも危惧し、1000 light としたいのですが、light を単数形にすることで、ネイティブには、どういう意味に捉えられるのでしょうか?

 日本語は、複数の意味を含める名称が多くありますが、そういった思考は日本人特有なのでしょうか? できれば、複数の意味を思考する余地を持ったネーミングにしたいのですが、これらについて、教えていただけると、幸いです。


【回答】
 英語では、「1000の光」と言う場合、a thousand of light とするのが普通で、単に、thousand light と言うと、文法上の誤りになってしまいます。そう言う場合は、light に「数量詞」をつけて、thousand <flashes of> light 「1000個の閃光」という風に、言うのが一般的で、a thousand light とは言えないのです。どうしても、a thousand <lights> という風に、light を複数形で言わないと、間違いになってしまいます。

 ところが、日本では、それでは“味”がない、ということで、thousand light などの“造語”にすることが、看板や、歌や、映画の題名などに使われることになるのです。英米人から見たら、“おかしな英語”ということになりますが、日本人的感覚では、分かってもらえるということになるのです。ですから、ここは決心のしどころで、思い切って、thousand light としてしまっては、如何でしょうか? ご提案としては、A Thousand Light(s) -- Connecting the Present to the Future 「現在と未来を繋ぐ千の光」ということになります。



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