【質問 No. 25467】 日本語の50音図について |
nozo |
2024-08-26 14:47:45 |
日本語の「50音図」のうちで、「た行」の「ち」は、本来、「ちゃ行」(もし、あれば)に配置されるべきだと、私は、思います。それでは、「つ」は、何行に、配置されるべきでしょうか?
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【回答】
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日本語の「カタカナ、ひろがな」は、基本的に、「子音+母音」からなる「音節文字」で、「あ行」だけが、「母音」だけから成る文字になります。そこで、ご質問ですが、日本語の「50音図」のうち、「サ行」の中の「し」と、「た行」の中の「ち」と「つ」の子音が、音韻変化を起こし、ローマ字で表記すると、「サ行」で sa, <shi>, su, se. so となり、「た行」で、ta, <chi>, <tsu>, te, to という風に、子音の音(音素)が、後ろに来る母音の影響で、「異音」に変化するのです。
この変化の現象を、音声学では、「た行」の子音と、「サ行」の子音が、後ろの来る母音の影響を受けて、微妙に異なる「異音」と成る、という風に、説明されます。ですから、この現象は、「た行」の「ち」と「つ」は、別な行に属する、というのではなく、正式には「た行」の「ti] と 「tu] は、[chi] と [tsu] という「異音」になる、と考えるのが正しいのです。同様に、「サ行」の「し」([si]) は、[s] が、[i] の前で、[sh] と変化する、と言うべきなのです。
なお、日本語には、「しゃ、しゅ、しょ」の行と、「チャ、チュ、チョ」の行が、存在し、その子音は「た行」や「サ行」に、属すると言うよりは、sha, shu, sho の[sh]と、cha, chu, cho の[ch] という「別な子音」である、と言うのが正しいのです。
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