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【質問 No. 24563】 and の使い方について aki 2024-04-14 05:42:37
 いつも、お世話になっております。本日も、宜しくお願いします。

 今日、読んでいた英文から、質問です。

 They will expect, and plenty of people will be ready to supply, the kind of music and art and radio and films and reading which is to their taste. − Sir Richard Livingstone

 これまで、複数の単語を並べて and を使う時は、A, B, C and D のような使い方をする、と習ってきましたが、上の文章では、全てに、and を使っています。理由がありましたら、教えてください。


【回答】
 おっしゃる通り、英語では、複数のアイテムを羅列するときには、A, B, C, and D (または、A, B, C and D) としますが、一つ一つを、時には、思い出しながら、あるいは、大切なものとして、列挙する時には、自然と、それぞれの間にコンマを入れることになります。また、C と D の間にコンマを入れた場合は、それぞれのアイテムが“対等”の関係になりますが、C and D とすると、C と D が1組のアイテムであると誤解される恐れがありますので、C の後にも、コンマを入れることを勧めることがあります。


【質問 No. 24562】 whenの後の動詞の現在形と未来形について R 2024-04-13 18:15:54
1. Does anyone know when the meeting will start?
2. Does anyone know when the meeting starts?

 どちらが、正しいですか、それとも、どちらも、正しいですか?


【回答】
1. の意味は、「会議がいつ始まるか、誰か知っていますか?」ということで、いつ始まるのか、決まっていない場合の言い方です。
2. の意味は、「会議は、いつ始まることになっているか、誰か知っていますか?」ということで、いつ始まるかは、予定で決まっている場合の言い方です。



【質問 No. 24561】 構文について( 再質問) うるとらQ 2024-04-13 14:36:50
 「質問 No. 24557」の構文について、先生のご説明で、アレントの言わんとすることが、よく理解出来ました。有難うございました。そうしますと、

 Remains as <explication>(→an explication) the even older and still very powerful ‘Vitamin P,’ as the Israelis call <protection>(→the protection) in <government>(→the government) circles and the bureaucracy.

の英文で、protection という単語は「保護」というより、「防護」の意味合いということになりますでしょうか? 前置詞に in が使われているのが引っ掛かりました。実は、この protection が、いったい何の protection なのか、頭を捻っていたのです。先生のご教示で、一気に謎が解けました。


【回答】
 ご質問の protection という言葉は、おっしゃる通り、立場によって、「保護」とも、「防御」とも取れる言葉なのです。一般市民はもとより、政府関係者や、官僚の中にも、ユダヤ系ドイツ人が沢山いたわけで、そういう人々は、イスラエルに戻っても、いつ正体が暴露されるか、戦々恐々としていたわけで、そういう人々にとっては、Vitamin P が、効能として役立ったわけですから、防御薬としても、保護薬としても、非常に役立ったわけです。誰も進んで、ドイツ語を上手に話すことを、暴かられることを、恐れたのだと思います。


【質問 No. 24560】 疑問詞が「主語」となっている疑問文について おまめ 2024-04-13 14:07:29
 いつも、お世話になっている、おまめです。本日も、よろしくお願いいたします。

 What quantity on the original order form has to be changed?
 拙訳: 「当初の注文書に記載されている量から、どれくらい変更をしなければなりませんか?」

 文章構造についてなのですが、What quantity on the original order form を、大きなカタマリの疑問詞として機能し、この疑問詞のカタマリが聞き出したい情報は、「<...> has to be changed? のカッコの部分、つまり、第2文型の主語の部分である。また、主語を尋ねているので、倒置は起こらない、という解釈で、良いでしょうか?

 どうぞ、よろしくお願いいたします!


【回答】
 全て、おっしゃる通りです。それは、この文が、「受動態」になっているからで、これを「能動態」の文に書き換えて、What quantity on the original order form do we have to change? とすると、[What quantity on the original form](O) [do we](S) [have to change](V)? という、「第3文型」の文となり、What quantity on the original form が「目的語」に変わります。


【質問 No. 24559】 英語の曖昧さについて 如月刃 2024-04-13 13:49:41
 前回の質問に回答いただき、ありがとうございます! また、お願いします。

 例えば、「太郎が好きな人が多い場所」という日本語の文章は、

1. 「太郎を好む人が多い、場所」
2. 「太郎が好いている人が、多い場所」
3. 「太郎が好いている、人が多い場所」

のように、様々な解釈ができると思います。英語にも、このような、文の曖昧さはありますか? 例文と共に、その文を、どのように解釈できるか、日本語の曖昧さと、英語の曖昧さの違い、そして、どちらの方が曖昧か、を教えて頂きたいです。


【回答】
 ご質問の「太郎が好きな人が多い場所」というのは、「文章」ではなく、「場所」を先行詞とする「名詞句」にすぎません。ですから、これだけ見ると、おっしゃるような、曖昧さが出てくるのですが、これに、「主語」と「述語」を備えた「完全文」にすれば、曖昧さは、ほとんどなくなります。例えば、ご質問の 1. ~ 3. の名詞句を、完全文の中で表現すると、次のようになり、曖昧さは、解消されます。

1. This is a place where (there are) many people (who) like Taro.
2. This is a place where there are many people Taro likes.
3. This is a place where (there are) many people (who) Taro likes.

 英語でも、関係代名詞の先行詞が曖昧な文や、後置された分詞が、どの名詞を修飾するかが、曖昧になる例がありますが、論理的に考えれば、大抵は、解決される問題であることがわかります。その点で、英語の方が、曖昧になる文章が発生する確率は、少ないように思われます。



【質問 No. 24557】 構文について うるとらQ 2024-04-13 06:03:22
 先生、前回は、非常に分かりやすい御解答、ありがとうございました。今回は、以下の英文について、特に、最後の一文について、教えて頂ければと思います。

 (ちなみに、この英文は、Hannah Arendt の  EICHMANN IN JERUSALEM の一節で、書かれたのは、1960年代です。一段落がかなり長いのですが、前後の文を付けると、以下のようになります)

 In view of the scrupulous fairness of all technical arrangements for the trial, it is among the minor mysteries of the new State of Israel that, with its high percentage of German-born people, it was unable to find an adequate translator into the only language the accused and his counsel could understand. For the old prejudice against German Jews, once very pronounced in Israel, is no longer strong enough to account for it. Remains as explication the even older and still very powerful ‘Vitamin P,’ as the Israelis call protection in government circles and the bureaucracy.   

 最後の文では、動詞が先頭に来ている倒置構文でしょうか? 私は、初めて目にする英文なのですが、珍しくはないのでしょうか? 前の as と、後の as につながりがあるのかとも思ったのですが、どうも良く分かりません。the even older and still very powerful ‘Vitamin P,’ の部分が「主語」ではないかと思うのですが・・・。

 何とぞ、よろしくお願い致します。


【回答】
 ご質問の部分の英文の意味は、「説明として残るのは、イスラエル人が政府関係者や官僚組織の保護と呼んでいる、依然として非常に強力な‘ビタミンP’である」ということで、これは、ドイツ生まれのユダヤ人が多い中で、この裁判のために、適切な通訳者が見つからなかったことが謎の一つとされていることの説明としての言葉で、その理由は、イスラエル国に、当初から強力な力を持っていた政府関係者や官僚が、見張る中での難しさだったのだろう、としているわけです。

 おっしゃる通り、この英文の主語は、the even older and still bery powerful 'Vitamin P' ... で、Remains は、その述語動詞ということになります。この文は、一見すると、主語・動詞が逆転しているので、「倒置文」とも取れないことはないのですが、正式の倒置文ならば、[As explication](M) remains(V) [even older and ... 'Vitamin P' ...](S). となるはずですが、ドイツ生まれの米国人だった筆者の Brendt 女史の、まだ、ドイツ語の影響を受けた英語だったことから、各所にドイツ語訛りのような構文が、散見されるのです。



【質問 No. 24556】 【質問 No. 24555】 but の用法について(再再度) うるとらQ 2024-04-12 13:49:02
大変丁寧な御返事で、非常に有難く思いました。ちなみに、この英文は、19世紀の半ばくらいに書かれたものです。

 Even so much I will not in this place venture with regard to <fairytale>(→the fairytale), for my long past work in that kind might but poorly <instance>(→instance or illustrate) my now more matured judgment.

 そうしますと、but poorly を、「貧弱ではあるが」と訳しても、不自然ではないわけで、but に「副詞」として only の意味があるのも、なるほどと、腑に落ちました。本当に勉強になりました。有難うございました。


【回答】
 ご質問の英文は、調べた結果、スコットランドの小説家・詩人で、George MacDonald (1824-1905) が書いた "The Fantastic Imagination" というタイトルの作品からの引用であることがわかりました。文脈を明らかにするために、ご質問の英文を含む段落全体を引用しますと、以下のようになっています。これだけの文脈があれば、かなり、全体像が掴めることになるのです。

 Many a man, however, who would not attempt to define a man, might venture to say something as to what a man ought to be: even so much I will not in this place venture with regard to the fairytale, for my long past work in that kind might but poorly instance or illustrate my now more matured judgment. I will but say some things helpful to the reading, in <right-minded>(→a right-minded) fashion, of such fairytales as I would wish to write, or care to read.

 その上で、最初のご質問を見直してみますと、「私は、それほどまでのことを、おとぎ話に関して、ここで、敢えて冒険的に述べる気はありません。何故なら、私のこの種の過去の作品を読めば、私の現在の、より成熟した判断を、僅かながらでも、例証することになるかもしれないからです」となります。全体を知ってからの訳は、このようにわかりやすいものとなることが、わかっていただけたと思います。(なお、この英文は、19世紀に活躍した人の作品なので、現代英語とは、可成り異なるところがあり、英語の勉強には、必ずしも、最適と言える品物ではありません)

 今後、質問をされる際の、参考になさっていただけたら、幸いです。



【質問 No. 24555】 but の用法について(例文の追加) うるとらQ 2024-04-12 06:54:48
 前回は、不完全な例文で、大変失礼しました。全文は、以下の通りです。ご教示頂いた解釈で、前後の論理関係は、スッキリ致しました。有難うございました。

 Even so much I will not in this place venture with regard to fairytale, for my long past work in that kind might but poorly instance my now more matured judgment.


【回答】
 このように、全文を示していただくと、解釈が楽になります。それにしても、この英文は、通常の英文と比べて、非常に古風な表現と構文が使われています。全体の意味は、大体、次のようになります。「たったそれだけでも、私は、ここで、おとぎ話について、これ以上の冒険をいたしません。何故ならば、私の長い過去のこの種の仕事が、今の私のより成熟した判断を、わずかでも、示していると思われるからです」 このように、for が because の意味で使われていることなど、前回の省略文では、わかりませんでした。


【質問 No. 24554】 前置詞が省略されている? Mia 2024-04-12 06:42:22
 2つ目の質問です。「基礎と完成: 新英文法」の「名詞の用法:形容詞的用法として、名詞/代名詞を修飾」という項目についてです。

1. When I was a boy <your age>, I did not do such things.
2. I have a book <the same color> as this.

 当該項目には、上のような例文が載っており、「名詞が、名詞、又は、代名詞を、後ろから修飾する」とあります。 これは、前置詞が省略されているのでしょうか? 上の例文で言うならば、1. については、your age の前に、2. については、the same の前にあったはずの前置詞が、省略されているのでしょうか? それとも、前置詞が省略されていると考えるのは、全くの検討違いなのでしょうか? 教えて頂きたいです!


【回答】
1. の意味は、「私が、あなたの歳の少年だったときは、そのようなことはしなかった」ということで、2. の意味は、「私は、これと同じ色の本を持っています」ということですが、それぞれ your age と、the same color とが、直前の名詞を修飾しています。これは、おっしゃる通り、これらの名詞が「形容詞」として使われているわけで、「年齢」や、「色」などを表す言葉に特徴的な表現ですが、英語では、一般的に、「of + 抽象名詞」 = 「形容詞」、という語法があり、それにしたがったもので、特に「色」や「年齢」などの前では、of が省略されることが多いのです。


【質問 No. 24553】 形容詞的の前置用法と、後置用法について Mia 2024-04-12 06:24:46
 形容詞的が、名詞を前から修飾する場合と、後ろから修飾する場合について、疑問があります。

1. a stone bridge
2. a bridge of stone

 上記の 1. と、2. の表現に、意味的な違いはありますか? また、違いが存在する場合は、どのような違いが存在するのでしょうか?


【回答】
 1. の表現は、形容詞が名詞を前から修飾する「前置用法」で、2. の表現は、形容詞が名詞を後ろから修飾する「後置修飾」である、という違いにすぎません。両方とも、「石で作られた橋」という意味で、形は違いますが、意味は、ほとんど同じです。


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