【質問 No. 23757】 英文解釈 |
Yuki |
2023-12-26 06:08:23 |
Yet he was unwilling to take leave, treating his engagement as settled, without some more conventional glance in that direction than he could find an opening for in the manner of the large, affable lady who sat there drawing a pair of soiled gants de Suede through a fat, jewelled hand and, at once pressing and gliding, repeated over and over everything but the thing he would have liked to hear.
参考書(?)訳: 「とはいえ、もう話は済んだものとして、こういう場合に当然の質問もせずに引き下がるのはいやだった。そこに座って、薄汚れたスエードの手袋を宝石の輝く太い手でしごいている大柄で愛想のよい婦人の態度には、金銭のことなど切り出させぬような雰囲気があった。押しつけがましいくせに、話題を転じるのも巧みで、青年の聞きたいこと以外の話ばかりを何遍となく繰り返すのだ」
何となく意味は分かるのですが、比較級が何と何を比較しているのかがよく分かりません。話しを切り出す以上により通常的な眼差しなしに、が直訳ですがなぜ上記のような訳になるか教えて頂きたいです。
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【回答】
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ご質問の英文は、「意識の流れ」を表現する、という特殊な作家 Henry James の本の書き出し部分で、ご質問の英文全体が一つのセンテンスになっているのです。文の切れ目がどこなのかさえ、はっきりしません。この様な文章は、先ず、大学入試でも出題されることはない、と思われます。
この文章の「彼」は、ここに出てくる女性の子供の家庭教師に雇われるはずの青年が、その女性との会話の状況を描写したもので、非常に複雑な構文となっています。私も、この参考書訳(?)以上の訳はできませんし、ましてその内容まで理解ができません。ここでは、彼が、なんとか話をまとめようとしているのですが、女性が、関係のない話ばかりし続けるのに、辟易している様子が描かれています。早く金銭の話をしたいところで、彼女の話が、長々と続くばかりの様です。この程度の解説で、ご勘弁を願います。
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