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【質問 No. 23284】 SVOO の受動態の前置詞の有無について Judo 2023-10-31 12:23:47
 ある参考書に、「S V O O」の文の受動態について、

1. A book was bought (for) Jim by Jane.
2. An assignment was given (to) her by her boss.

といったように、前置詞が括弧表記で、つけてもつかなくても良い、という形で示されているのですが、これは文法的には、つけた方がよいのでしょうか? また、ニュアンス的にも、何か変わるものなのですか? そもそも、なぜ、ここは省略が可能なのでしょうか、ご教示願います。


【回答】
 1. は、Jane bought a book for Jim. 「ジェーンは、ジムのために、本を買った」という「能動態」の文の「受動態」なので、目的語の a book を主語とする受動態の文として、A book was bought for Jim. となったものなのです。
 2. は、Her boss gave an assignment to her. を受動態の文に変えたもので、An assignment was given to her. となったものなのです。

 ところで、ご質問にある for him や、to her の前置詞が、省略されることも可能であることを示すため、1. では、for がカッコに入れられており、2. では、to がカッコに入っている理由について説明しますと、これらの「受動態」の英文は、「S V O O」という、目的語を2つとる構造なので、以下のように、それぞれの目的語を主語とした英文ができるわけです。

1. Jane bought Jim a book.
  → Jim was bought a book by Jane.
  → A book was bought <for Jim> by Jane. → A book was bought <him> by Jane. も可能。
2. Her boss gave her an assignment.
  → She was given an assignment by her boss.
  → An assignment was given <to her> by her boss. → An assignment was give <her> by her boss. も可能。

 要するに、「S V O O」 の文型では、「受動態」の文を、2つ作ることが可能なので、そのうちの一つが、「残留目的語」として、for や、to をつけなくても、可能と成るために、残留目的後には、for や、to が省略されることがある、ということなのです。




【質問 No. 23283】 不定詞を含む文の構造について kazu 2023-10-31 11:36:21
 いつも、ありがとうございます。

1. I go to the station to see my friend.
2. He goes to the station to see his friend.

 この2つの不定詞を含む文章を「文型」に分けると、どうなるのか分からないのですが、教えて頂けますか? お願いいたします。


【回答】
 二つとも、英文の構造は、全く同じで、I(S) go(V) [to the station](M) [to see my friend](M). から成る「第1文型」となります。つまり、文の主な要素は、 S + V で、後の2つの句は、動詞を修飾する「副詞句」となります。


【質問 No. 23282】 英作文からの質問 zoro 2023-10-31 09:34:50
 おはようございます。いくつかの英作文の中から、質問があります。

1. If we were to accept the development of world widerness areas, more and more such areas would be destroyed.

 were to は「あり得ない未来」という解説を読みましたが、上記のような英作文を書きたい場合は、were to は初めから使わずに、if should を使ったほうが良いですか?

2. services and peoples、crimes and accidents には、-s がつきますが、train and bus には、-s はつきませんか?

3. with almost no waiting time と、without waiting time は、同じ意味になりますか?

4. This is because < as > the number of service industry stores has increased, workers in the service industry are strugging to survive.

 because が「接続詞」なので、as はいらないかと思いました。なぜas が必要になるのですか?

 本日も、よろしくお願い致します。


【回答】
1. were to は、「予定」などを表す are to の「仮定法過去形」なので、「仮に、... だとしたら」という「実現性に無関係な仮定」を表しますが、should としてもよいものなのです。「ありえない未来」を表す、とは、そういうことだと思います。were to をそのまま使ってもよく、should としても、意味はあまり変わりませんが、were to とすると、「そんなことは、ありえないとは思うが」といったニュアンスを含んだ、強い意味になります。

2. この質問には、例文が必要です。文脈がないので、答えようがないのです。

3. with almost no waiting time は、「ほとんど待ち時間なしに」という意味で、without waiting time は、「待ち時間なしに」という訳になりますが、意味としては、文法的には、同じ構文で、意味も、ほとんど同じと考えられます。

4. この英文の意味は、「これは、サービス業界の店の数が増加するにつれて、サービス業界の従業員が、生き残るために苦闘しているからです」ということで、as は「... するにつれて」という意味の接続詞で、has increased までの節をカバーし、because は、workers in the service industry are struggling to survive に掛かっているのです。ですから、as と、because は、それぞれ異なる節を導く、接続詞なので、as を省略することはできません。



【質問 No. 23281】 助動詞 may について kazu 2023-10-30 18:17:03
 You may like it. の正しい訳し方を教えてください。お願いいたします。

【回答】
 ご質問の英文の意味は、「あなたは、それが、好きかもしれません」ということです。


【質問 No. 23280】 had better という表現について kazu 2023-10-30 18:15:03
 改めて、中学英語を見直して、思ったのですが、You had better bring your umbrella with you. 「傘を持っていきなさい」という文章ですが、何故、「had better+動詞の原形」という形を使っているのか、という疑問が生まれました。何故、have の過去形 had を使っているのか、何故、better という単語を使うのか、疑問なので、教えてください。お願いいたします。



【回答】
 ご質問の You had better bring your umbrella with you. とは「あなたは、傘を(身につけて)持ってきた方が、いいですよ」という意味で、had better do で「した方が良い」という熟語なのです。熟語ですから、そのまま覚えてしまった方が、いいのです。この熟語には、深い訳がありますが、それを知ったからと言って、英語が上手になるわけではないのです。私も、この表現を、そのまま覚えてしまいました。第一、日本語で、「傘を持って行った方が、いいですよ」と言うときに、なぜ、「持って行った」という風に、「過去形」で表現するのか、ご存知ですか? おそらく、ご存知ないと思います。それと同じで、英語でも、丸ごと覚えてしまった方が良い表現がいくつもあります。それらの熟語(又は、慣用表現)を、できるだけたくさん覚えた人が、英語ができる人なのです。


【質問 No. 23279】 in which の使われ方について ワニ 2023-10-30 18:03:09
 The clearest evidence for the role of color in sexual attraction among butterflies <come>(→comes) from studies of species in which males and females have distinctly different appearances.

 この文章で in which が使用されている理由が、分かりません。

 よろしくお願いします。


【回答】
 ご質問の英文の意味は、「蝶の間に見られる性的魅力に於ける色の役割を示す、最も明らかな証拠は、オスとメスでは、明らかに異なる外観を持っているという、種の研究(の証拠)から来ています」ということで、in which の先行詞は、種の研究で、<その研究の中で> オスとメスが明らかに異なる外観を持っている(という証拠から、来ている)、というところの「その研究の中で」を表すのが in which なのです。つまり、males and females have distinctly different appearances <in the studies of species> という時の in なのです。例えば、「水と油は、交わらないという事実がある」を英訳すると、There is a fact <in which> water and oil do not mix. となりますが、その時の in which は、<in the fact> を表しているのです。



【質問 No. 23278】 the most private of thought processes の of ?について Brian 2023-10-30 15:21:00
 The immigrant, in particular, is often faced with a situation in which the new language begins to supplant the native one. Outside one’s home and community, the new language is usually required. But in the most private of thought processes, such as the ones described in Skutnabb-Kangas’(1981) last definition, the speaker must choose between two languages.

 3文目についてです。意味は、「しかし、スカナブ・カンガス(1981)の最後の定義で述べられているような、最も個人的な思考過程においては、話者は、二つの言語から選択しなければならない」としました。

@ the most private of thought processes の of の役割がわかりません。

A the ones は、the most private of thought processes を指しているのですか。


【回答】
@ the most private of thought processes とは、「思考過程のうちで、最も個人的なもの」という意味で、of は、Mt. Fuji is the highest of all the mountains in Japan. 「富士山は、日本の全ての山の内で、最も高い(山)です」における最上級の後の of なのです。ですから、ご質問の場合は、the most private thought processes としてもよいものなのです。

A the ones は、thought processes を指します。ただし、as the ones は、as those というほど 「限定されない」 思考過程を指すのです。例えば、My baseball gloves are worn out; I need to get <new ones>. 「私の野球グローブは、すり減ってしまったので、新しいのを買う必要があります」における new ones に相当するのです。



【質問 No. 23277】 being の品詞は? YT 2023-10-30 15:02:03
 Self-consciousness exists in and for itself when, and by the fact that, it so exists for another; that is, it exists only in being acknowledged.

 being の品詞についてですが、私は、「名詞」で、形容詞の acknowledged が、後から being を修飾しているように解釈しました。合っているでしょうか?


【回答】
 ご質問の英文の意味は、「自意識というものは、それが他者のために存在し、まさにその事実によって、それ自体に中に、かつ、それ自体のために、存在するものなのです。すなわち、自意識は、(他者から)認められることにおいてのみ、存在するのです」ということで、in being acknowledged とは「認められることの中に(存在する)」という意味で、be acknowledged が、in の後にくるので、「動名詞」になったものなのです。being は、通常の「名詞」ではなく、動詞を名詞化する「動名詞」なのです。


【質問 No. 23275】 完全自動詞の grow up について Brian 2023-10-30 12:48:20
 Many people grow up bilingual, perhaps because their parents are native speakers of two different languages, or because the language of their family and community differs from the regional or national language.

 完全自動詞であるはずの grow up の後ろに、bilingual という「補語」が来ております。解説よろしくお願いします。


【回答】
 grow up bilingual の bilingual を「補語」と判定していること自体、この質問に対する「回答」となります。つまり、grow up bilingual とは、「二重言語者として、成長する」という意味で、「準補語」の役割を果たしているのです。


【質問 No. 23274】 余分な in について Brian 2023-10-30 12:44:09
 For the layperson, it is “the language one counts in, thinks in, dreams in, writes a diary in, writes poetry in”.
 「一般の人にとって、母語は、計算したり、考えたり、夢を見たり、日記を書いたり、詩を書いたりする言語である」

 この文における、余分に思える in は、何か意味をなしているのでしょうか。

よろしくお願いします。


【回答】
 ご質問の英文は、the language <in which> one counts, <in which> one dreams, <in which> one dreams, <in which> one writes a diary, <in which> one writes poetry の in が、関係代名詞の省略により、関係節の最後に回ったものなので、余分なものではないのです。なお、この場合の in は、「~ を使って」という意味です。



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