【質問 No. 22972】 quite a few の意味について |
あっちゃん |
2023-09-22 18:41:44 |
NHK ラジオ英会話(2021年度版)に、次の英文があります。
As far as I know, there are still quite a few tickets left for this evening’s performance.
「私が知るかぎりでは、今夜の公演には、まだかなりのチケットが残っています」
最初、<quite a few>ですので、「残っているチケットの枚数は、ほんのわずか」と理解しましたが、訳文を見ると、テキストの訳のようになっていました。当初、私は、「残っているチケットは、ごくわずかしかない」という風に、解釈しました。私の訳とは、真逆です。
そこで、<quite> について調べてみると、「<not>を伴う部分否定」として、「全く〜とはいえない」ということで、I didn't quite catch your name. 「お名前が、よく聞き取れなかったのですが」とありました。しかし、最初の As far as I know, ... の文の中には、not がありません。なぜ、真逆の「かなり多数の」という意味になるのか、理解できません。ご教示をお願いします。
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【回答】
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ご質問の quite a few が、なぜ、「かなりの数の ~」という意味を表すのか、については、英語を学び始めたばかりの人なら、疑問に思わない人はいないでしょう。「ほんの僅かな ~」は、only a few と言いますが、not a few と言えば、「少なからず」という意味になります。この日本語の「少なからず」という表現が、英語の quite a few に当たるように思われます。ところが、quite a little money とは、「ごく僅かなお金」という意味で、「かなり多くのお金」という意味にはなりません。こんなところに、英語の皮肉が含まれているように、感じてしまいます。そう考えると、quite a few が、quite a lot の意味になる現象は、物事を、ハスに構えて発想するイギリス人のユーモアの産物なのかもしれません。
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