【質問 No. 22767】 文章のつながりについて |
のん |
2023-09-02 13:50:20 |
いつも、お世話になっています。
Unlike the British, Americans do not generally take a doleful delight in breakdown and failure. This is because they are trained to admire achievement. They can thus be less envious and begrudging than those for whom good fortune is as rare as humility in Hollywood. At the same time, societies like the United States, which insist on success, are bound to produce large amounts of human wreckage. This, however, has been efficiently taken into account. There is a dynamic, fabulously profitable machine for mopping the damage up, all the way from psycho-therapy to churches, mystic mud baths, and Indian healing rituals. One part of the system reduces people to burnt-out shells by seeking to pump too much profit out of them, while the other part reaps a profit out of trying to stitch them together again.
この文章の中の They can thus be less envious and begrudging than those for whom good fortune is as rare as humility in Hollywood. という文なのですが、They は、Americans を指しますか?
Americans を指すのならば、those for whom good fortune is as rare as humility in Hollywood. という句が出てきた意味がわかりません。つまり、文章の最初に、イギリス人とアメリカ人の比較がなされていると思います。しかし、質問の一文だと、アメリカ人と「ハリウッドにおける謙虚さと同じくらい稀にしか幸運が巡ってこない人々」が比較されていて、文章のつながりがよくわかりません。
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【回答】
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ご質問の書き出しのところの、2つの文を訳してみますと、「イギリス人とは異なり、アメリカ人は、一般に、故障や失敗を、悲観的に喜ぶことはありません。それは、アメリカ人が、達成を賞賛するように、訓練されているからです。従って、アメリカ人は、ハリウッドで幸運が謙虚さと同じくらい稀である人々よりも、嫉妬や不本意さを、少なくすることができるからです」ということで、本案してみますと、イギリス人は、他人の失敗や、(車の)故障などを悲観するが、アメリカ人は、成功志向なので、人がハリウッドで成功することが、謙虚さと同じくらい稀であることから、人が成功したとしても、それを妬んだり、不本意になることが少ない、と言っているのです。
このように、イギリス人は、不幸を嘆きますが、アメリカ人は、成功は時の運、とばかりに、自らを律して、自らのために努力するので、人を妬んだり、不機嫌になったりすることが少ないのだ、という言説なのです。これで、英米人を比較していることが、お分かりだと思いますが、如何でしょうか? 「悲観的に喜ぶ」とか、「謙虚さがハリウッドでは通じない」といった“たとえ”が、邪魔して、本意を掴み取れない文章になっているのです。
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