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【質問 No. 22005】 訳の仕方について 初学者 2023-05-26 06:21:14
 At Michigan State University, children of employees spent a Thursday seeing what it’s like to staff a dairy farm, work in sports or plant a tree at the school’s first in-person Take Our Kids to Work Day since the pandemic began.

質問: この文の what it’s like to と、work in sports を、どう訳したらよいか分からないので、教えていただけると、ありがたいです。前者は、「・・・のようなもの」という意味の気がしますが、後者は、「スポーツの中で働く」というのは、少し違う気がしました。


【回答】
 ご質問の英文の意味は「ミシガン州立大学では、コロナの流行が始まって以来、毎週、木曜日には、『子どもを仕事の日に、体験的に連れ出そう』という行事を行い、酪農場のスタッフを務めることや、スポーツをすることや、木を植えるとは、どういうことかを、初めて体験的に、見学することにしていた」ということで、what it's like to do ~ とは「~ するとは、どんなことなのか」という意味で、it は to do を受ける「形式主語」です。work in sports とは「色々なスポーツを実際に行う」という意味と思われます。


【質問 No. 22004】 否定文における or について y 2023-05-26 06:00:55
 The bat does not "decide" to send out sound waves, receive returning waves, and adjust its flight accordingly.
 「蝙蝠は、音波を送り、戻ってくる音波を受け取り、それに従って飛び方を調整することを、決定しているわけではない」

という文ですが、否定文なのに、<or> adjust ... ではなく、<and> adjust ... になっているのは、なぜですか? to不定詞の後だからでしょうか? 例えば、The bat does not decide to send out sound waves ( ) choose to receive returning waves. とかなら、decide の並列で choose があるので、or になるのでしょうか?


【回答】
 おっしゃる通り、「A でも、B でも(ない)」という風に、両方とも否定する場合は、A and B ではなく、A or B とするのが一般的ですが、この場合のように、not が decide だけに掛かる場合には、does not decide to do (A, B, and C) という風に、カッコ内の選択肢が or ではなく、and になるのです。逆に言うと、does not が send out, receive, or adjust と、直接に3つの項目を否定する場合は、最後の接続詞は or となります。


【質問 No. 22003】 医療記事から ゆう 2023-05-26 05:40:56
 医療記事について、質問です。

 “So [it’s] really similar to the Covid vaccine, where one vaccine appears to be only effective for certain variants, and then you can have other variants that are not going to be eliminated with only certain vaccines. This is certainly the case with HPV as well,” said Pan, a professor in the Case Western Department of Otolaryngology who wasn’t involved with this study.

 A one-and-done approach to the HPV vaccine could be a huge help around the world, experts say. Dull said a large number of countries haven’t even introduced the vaccine, in part because of the cost and the implementation challenges of multiple doses.

 “In many of these geographies, giving two doses a year apart is really complicated. So this just reduces the barrier to countries that really want to introduce the vaccine but have logistical challenges or cost challenges, that it helps to remove one critical barrier to <bring>(→bringing) additional countries into <into>(→削除) use of this important vaccine,” he said.

 最後の段落の that it helps to remove one という所の that は、どのように訳せばよいのでしょうか?


【回答】
 ご質問の that を含むパラグラフの意味は「これらの地域の多くにあっては、1年間に2度に分けてワクチンを接種することは、本当に難しい問題なのです。ですから、これ(1度にまとめる接種方式)は、ワクチンを導入したいけど、流通上の問題とか、費用の問題がある国々への障壁を減らしてくれるので、この方式が、この重要なワクチンを、より多くの国々に導入するための致命的な障壁を取り除いてくれることになるのです」ということで、that it helps の that は、so ~ that ... 「そのために ...」(=therefore)という相関接続詞の so が省略されたものなのです。


【質問 No. 22002】 (run) rings around について 岐阜HK 2023-05-25 19:31:40
 先生、ご回答ありがとうございます。

 (run) rings around という表現は存在します。以下にその用例をご紹介いたします。(和訳は省略しました)

1. As an artist, she can run rings around her brother. 「兄より断然優れている」 (「ランダムハウス英和大辞典 第2版」(小学館))
2. He can run rings around us in everything. 「何をやっても、我々より役者が上だ」 (「新英和大辞典 第6版」(研究社))
3. He is (quite) a drinker, but his father drinks rings around him. 「彼も酒飲みだが、彼の父親はそれに輪をかけた大酒飲みだ」 (「新和英大辞典」(研究社))
4. run rings around/round somebody: (Informal) to be much better at doing something than somebody else. Ex. I used to beat my son at chess but now he runs rings around me.(OALD)

 その他の内外の辞書でも、存在が確認できます。 ただ、私が疑問に思うのは、2点御座いまして、run を供わない例文は「新和英大辞典(研究社)」のみだけであるということ。そして run を伴った場合、それは自動詞(走る)なのか、他動詞(走らせる)なのか、ということでございます。インターネット上の解説を読みますと、自動詞とも他動詞ともとれる解説が御座いまして、悩むところでございます。

 サイトA: 「誰かの周りに輪っかを走らせる」(他動詞的な説明)
 サイトB: 「誰かが走っている周囲をうろちょろ円を描くように走ったとしても、同じペースで進めるぐらいに、段違いに早く走る」(自動詞的な説明)

 ただ、個人的には、他動詞ではないかと思えてきます。なぜなら、自動詞にした場合、やはり rings の前に withが必要になってくるからです。run (with) rings around someone が他動詞の場合、rings は run の目的語にしてしまえばよいからです。いかがでございましょうか? 先生のご意見を頂けましたら、幸いでございます。


【回答】
 沢山の例文をありがとうございました。私も初めて見る成句ですので、自分の目で確かめたく、辞書を引いてみました。私は、最近、蔵書を全て廃棄してしまったので、残っている辞書は、「ジーニアス英和・和英」、「研究社「第英和・和英辞典」、「ロングマン英語辞典」の3冊のみとなってしまいましたので、HK さんには、大分水をあけられてしまいました! (実は、家内と二人、次男の誘いで、ハワイへ移住することになったため、1000冊を超える蔵書の全てを廃棄してしまったのです。今、思うと残念ですが、老い先も短くなった現在、これらの書物や、家財道具を、ハワイまで持って行くわけにもいかないので、処分したわけです)

 そういうわけで、調べようにも限界があります。その中で、「ロングマン英語辞典」の run の項目の中に、run rings /circles around sb: (INFORMAL) to be able to do something much better than someone else can と出ているのを見つけました! 例としては、People could run rings around him in scientific arguments. とあります。 この意味は、「人は、科学上の議論では、彼には敵わないだろう」ということだろうと思います。

 この例を含めて、HK さんが集めてくれた例を見る限り、run rings で「リングをつける」、around someone else で「他の誰かに」という意味になるので、run は他動詞で、rings が目的語で、主語が、別な人に“輪をつける”ということになるのだろうと思われます。それで、Someone is much better than someone else. という意味を表すことになりそうです。従って、3. は、His father drinks <running (or, with) rings> around his son. となると思われます。これで、この珍しい聖句の使い方がわかった次第です。いかがでしょうか?




【質問 No. 22001】 so のニュアンスについて Tamashiro-OB 2023-05-25 08:30:52
 いつも、お世話になっております。「公式TOEIC Listening & Reading 問題集2」からの質問です。

 Would you put on this visitor’s badge so it’s easy to see?
 「この訪問者用の名札を、見えやすいように着けていただけますか」

 So のニュアンスを教えてください。よろしくお願いします。



【回答】
 ご質問の so は、so that ~ may ... 「~ が、... できるように」という接続詞が、口語体で so だけになったもので、Check the list carefully <so> there will be no mistakes. 「間違いのないように、入念にリストをチェックしてください」という風に使われます。


【質問 No. 21999】 フランクリン自伝の冒頭部分から 大学受験生 2023-05-25 06:43:44
 こちらのサイトの存在を偶然知り、初めて質問させていただきます。フランクリン自伝の一節です。

 And now I speak of thanking God, I desire with all humility to acknowledge that I owe the mentioned happiness of my past life to His kind providence, which lead me to the means I used and gave them success. My belief of this induces me to hope, though I must not presume, that the same goodness will still be exercised towards me, in continuing that happiness, or enabling me to bear a fatal reverse, which I may experience as others have done: the complexion of my future fortune being known to Him only in whose power it is to bless to us even our afflictions.

 in whose power 以下の構造がわかりません。it を主語、to bless to us を補語、it は our afflictions を受けていると解して、「我々の苦悩さえも、我々への息吹なのだ」と、一応考えましたが、that節でもないのに、our afflictions が it になるわけがありません。なお、この箇所の岩波文庫版の訳は、以下のようになっています。

 「これからの運命が、どのようなものになるか、それは神のみの知り給うところで、われわれに災いを下し給うことさえ、一に神のみの心いかんによるからである」


【回答】
 ご質問を含む部分だけを取り出してみますと、次のようになります。

 the complexion of my future fortune being known to Him only in whose power it is to bless to us even our afflictions.

 この部分は、the complexion of my future fortune が、being の意味上の主語を表す「独立分詞構文」になっているのです。直訳しますと、「私のこれからの運命の形は、彼(=神)にのみ知られており、 我々が苦境にある時でさえも、我々を祝福してくれるのは、その神の力の中にあるからです」という意味になります。原文中、it is の it は、to bless を指す形式主語で、真主語の不定詞の部分は、to bless to us even our afflictions となっていますが、意味の上では、to bless us even in our afflictions とすべきところのように思われます。



【質問 No. 21998】 「他の内閣より良さそうだから」の英訳について go-tiger 2023-05-25 06:14:34
 木村先生、いつも丁寧な説明をしていただき、感謝いたしております。先日の「質問 NO. 21988」において、私の説明不足により、ご迷惑をかけました。

(日本文): 「NHKによる世論調査では、岸田内閣の支持率は46%、支持する理由は『他の内閣より良さそうだから』であった」

 『他の内閣より良さそうだから』については、「自民党の他の議員による内閣、野党の議員による内閣」を想定して、比較したものと解釈しました。先生のコメントを盛り込ましていただいて、下記のように英訳しましたので、ご指導の程、よろしくお願いいたします。

(私訳) According to the latest opinion poll by NHK, the approval rate for the Kishida Cabinet was 46 percent. One of the reasons for this favorable rating is that this cabinet is seemingly better than other cabinets organized by other politicians of The Liberal Democratic Party, or members of opposition parties, which are assumed to exist.


【回答】
 失礼な言い方になりますが、「他の内閣より良さそうだから」は、it is seemingly better than other cabinets in recent years で、十分に表現されていると思います。「自民党の他の議員による内閣、野党の議員による内閣を想定して、比較したものと解釈しました」とありますが、そういう中身までの意味は、ここでは不必要と思います。先ず、日本文にある通りの訳で十分なのです。あまり詳しくしすぎると、岸田内閣より優れた内閣は存在しなかったように、思われてしまいます。あっさりと、最近の他の内閣よりは良さそうだ、程度にしておくのが賢明と思われます。なお、which are assumed to exist とすると、実際には存在しなかった内閣まで含まれてしまいそうです。


【質問 No. 21997】 There is a link on the company website. Better get there について zoro 2023-05-25 08:39:41
 先生、前回のご回答ありがとうございました。The Japan Times のリスニングのテキストから、質問があります。

 There is a link on the company website. Better get there fast though, because there are a limited number of places.

教科書訳: 「会社のサイトにリンクがあるわ。でも早く行ったほうがいいわよ。申し込み出来る数には、限りがあるから」

 Better get there fast though, とは、何かの省略がされているのでしょうか?

 本日もよろしくお願い致します。


【回答】
 ご質問の Better get there fast though とは、(You had) better get there fast though 「でも、早めに行った方がいいですよ」の You had が省略された言い方で、会話などでは、このように省略が行われます。


【質問 No. 21996】 「輪をかける」についての日英比較 岐阜HK 2023-05-25 05:56:46
 先生、いつもありがとうございます。

 「輪をかける」という表現について、それぞれの言語の辞書から例文を引用します。

1. 「彼は、私に輪をかけたような酒飲みだ」(「広辞苑」(第6版)
 → He is (quite) a drinker, but his father drinks <rings around him>. 「彼も酒飲みだが、彼の父親はそれに輪をかけた大酒飲みだ」 (「新和英大辞典」(研究社))

 比較してみると、両者とも全く同じ発想で、どちらかが、どちらかを真似たように思えてしまいます。それとも偶然の一致なのでしょうか?
おう
2. 例えば、「豚に真珠」は、新約聖書に由来しているようで、これは、日本語が新約聖書から借用したと言えるでしょう。ちなみに、英語では To cast (or, Casting) (a case of) pearls before swine. (新和英大辞典(研究社))と言うようで、英語も、新約聖書から借用していると思います。

 また、「豚に真珠」と同じ意味の「猫に小判」は、To cast oval Japanese gold coins before cat. とは言わないようで、これに相当する英語は、To cast pearls before swine. か、Caviar to the general. (新和英大辞典(研究社))だそうです。「無駄なこと・意味がないこと」を表現するのに、諸外国では、「猫に小判(を与えてもなあ)」という発想はないようです。尤も、「小判」自体が日本独特のものではありますが。かと言って「猫にコイン」という発想も、諸外国にはないです。

3. もう一点、質問があります。His father drinks rings around him.では、rings around him は、ただの名詞句ですが、副詞句のように機能しています。これは、(with) rings around him と補って考えると分かりやすいのでしょうか?

 以上、宜しくお願いします。


【回答】
 質問というより、“小エッセー”といった内容になっています。

1. についてですが、..., but his father drinks <rings around him>. という表現には、初めてお目にかかりました。私の第5版では、..., but his father is <an even heavier drinker>. となっており、「彼は、バカだが、彼の弟は、それに輪をかけたバカだ」は、He is a fool, but his brother is a bigger fool. としか、書いてありません。rings around him という表現が、本当に存在するのか、疑問に思えてきました。

2. の「猫に小判」という日本語の喩えですが、同じ発想でも、小判そのものは、欧米にはないので、結局、To cast <pearls> before swine. とならざるを得なかったものだと、思います。表現は異なりますが、趣旨は同じ表現だと思います。

3. では、His father drinks <rings around him>. についての質問ですが、勿論、おっしゃる通りで、with rings around him の with が省略されたものですが、1. でも言いましたように、「輪をかけたように」を、with rings around him という表現自体に、私は疑問を感じています。「輪をかけた」は、私の辞書では、worse, more ... とあるだけです。



【質問 No. 21994】 文法上の意味について SD 2023-05-25 10:34:48
 People say they're out of luck when something bad happens. I always thought that was just a figure of speech, being lucky or unlucky.

 being lucky or unlucky が、文法的によくわかりません。副詞句でしょうか?


【回答】
 ご質問の英文の意味は「人はよく、何か悪いことが起こると、運が悪かった、と言います。(しかし)私は、幸運とか、不運とかいうのは、単に比喩に過ぎないと、いつも思っていた」ということで、being lucky or unlucky とは、that の内容を表す名詞句として、追加されたものなのです。例えば、「歩道のないところを横切るのは、危険である」を英訳すると、<That> is dangerous, <walking across a street> where there is no pedestrian crossing. となり、That = walking across a street ...であることが、お分かりでしょうか? この場合、walking は「動名詞」で、That の後に、「同格」として添えられたものです。



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